人気ライトノベル「ソードアート・オンライン(SAO)」。そこに登場する仮想世界についてIBMが再現を試み、実際に一般の人が体験できるアルファテスト(試験運用)を行う。面白いイベント「ソードアート・オンライン・ザ・ビギニング  Sponsored by IBM」が発表となった。

■IBMの技術でSAOの世界を再現


SAOは、現実と見まがう臨場感を持った仮想世界を舞台に、ゲームを楽しむつもりで参加した主人公が恐ろしい事件に巻き込まれ、解決のため活躍する物語。作者である川原礫氏が個人としてインターネット上で公開して人気を集め、KADOKAWAから書籍化、アニメ化などを果たしている。

今回のイベントではSAOの仮想世界について、IBMの技術を生かして再現を試みるという。参加者は自らをスキャンして作った3Dモデルをアバター(分身)として仮想現実(VR)空間に参加させ、ほかの参加者とともにゲームを体験できる。いずれもIBMのクラウド・サービス「SoftLayer」を駆使して実現する。


またIBMのコグニティブ・コンピューティング・システム「IBM Watson」をゲームに生かした場合何ができるかを示すようなナビゲーター「コグ」が登場するそう。

開催期間は3月18日~3月20日11時~19時。会場は東京都内某所。募集人数208人。3月4日まで申し込みを受け付けている。

■仮想世界の誕生秘話も公開


公式サイトではイベントに関連したさまざまな情報を公開している。作者である川原礫氏監修のもと、小説では2022年にサービスを開始する仮想世界が、実は2016年にアルファテストを行っていたという誕生秘話も明かしている。

それによると、仮想世界を生み出した天才プログラマー「茅場晶彦」は開発にゆきづまりを見せていたが、IBMの技術と出会うことで状況が大きく変化したのだという。架空の天才と、現実の技術が交錯する、非常に興味をそそられる内容だ。

しかしこの茅場晶彦なる人物、小説の中では後にとてつもない事件を引き起こしてしまうのだが、そのあたりはどう結末を持っていくだろうか。