この円盤にたくさんマイクがついている
この円盤にたくさんマイクがついている

日本の空を飛びまわるようになった小型無人機「ドローン」。その接近を300m離れたところから「音」で検知し、監視できるシステムを、パナソニックグループが受注開始した。

ドローンは、これまで人が近づけなかった危険地帯の観測や災害現場の状況把握、農業での利用や宅配サービスでの可能性など、とても役に立つ機械。


でも傍若無人あるいは悪意ある使い方をすれば、迷惑な存在にもなる。パナソニックグループの監視システムは、重要な施設や多くの人が集まる場所などで、招かれざる客の飛来に備えるためのもの。

32個の無指向性マイクを円形に配置し、ドローンのローター回転音、風切音を検知する。さらに昼夜を問わず使える900万画素の監視カメラを備えており、音を聞いたあと、映像として標的をとらえられる。


音でドローンを察知するシステムはすでにあるが、有効範囲は100m~200m程度が一般的。今回の新製品は、例えばドローンの発生させる音量が距離1mで85dBSPL以上、環境騒音が46dBという条件なら、約300m先からでも察知できるのが特徴。

また持ち運びがしやすく、期間限定のイベントなどに一時設置するといった使い方もできる。