重さ2.6kg。1988年発売の「ショルダーフォン」
重さ2.6kg。1988年発売の「ショルダーフォン」

KDDIは公式サイトで、携帯電話誕生30年を記念した「おもいでタイムライン」を公開した。2016年現在から携帯電話が誕生した1985年までを振り返れる。

おもいでタイムラインでは、画面を下へ下へとたどっていくと時間をさかのぼり、1980年代に発売した「1G(第1世代)」の携帯電話、というべきショルダーフォンなどが登場する。クルマに乗っているあいだは自動車電話に、クルマから降りれば肩から下げて持ち歩きながら使える製品だったとか。

なんと約2.6kgもあり、ショルダーバッグに本を何冊も詰め込んだくらいの重さらしい。「携帯電話を使っている人を見かけることがまだ珍しかった時代の、ヘビーなモデル」とのこと。

ちなみにKDDIの趣味なのか、おもいでタイムラインはなぜか携帯電話とあまり関係ない話題も数多く取り上げている。

例えば1985年発売の「ファミリーコンピュータ」についてもやけに詳しい解説がある。こんな具合だ。

おもいでタイムラインから抜粋。あまり携帯電話と関係ないような…?
おもいでタイムラインから抜粋。あまり携帯電話と関係ないような…?

「先行していたエポック社『カセットビジョン』に対し、ファミコンは高性能な本体とソフトの豊富さで勝負を挑みました。火がついたのは『ゼビウス』(ナムコ)と『ロードランナー』(ハドソン)の大ヒット。そして85年の任天堂『スーパーマリオブラザーズ』によって、『家庭用ゲーム機といえばファミコン』という構図が定着しました」

1989年に登場した「ノートPC」についてもかなりしっかり紹介している。

1989年は「ノートPC元年」。でもやっぱり携帯電話と関係ないような…?
1989年は「ノートPC元年」。でもやっぱり携帯電話と関係ないような…?

「東芝から『Dynabook J-3100SS』が発売されました。モノクロディスプレイに1.5MBメモリ、3.5インチFDD(フロッピーディスクドライブ!)を搭載し、重量は約2.7kg。のちに『世界初のノートパソコン』と呼ばれました。が、製品に『ノート』の名を冠したのは、その後に出たEPSONのPC-286NOTE executive。」

誰が得をするのかよく分からない特集だが、とても面白い。