
人型ロボット「EMIEW(エミュー)3」や「NAO(ナオ)」が銀行の案内役、相談役になる。こんな構想を日立製作所が発表した。
各ロボットの頭脳にあたる人工知能(AI)は、離れた場所にあって日立製作所が管理する。AIは複数のロボットを遠隔操作しながら、銀行をおとずれた人に応対する。
実際にデモンストレーションも披露した。日立が開発したエミュー3は、相手に用件を尋ね、適切な窓口までみちびいてゆく。


Aldebaran Robotics(アルデバラン)製のナオは詳しい相談を受け付ける。
日立の目標は、店舗の「無人化」。実体のあるロボットではなく「ホログラム」などを浮かび上がらせて応対する未来も思い描いている。
AIに学習をさせ、改良を重ね、より賢く育て、最短で2018年度の実用化をめざす。
まだ詳細が決まっていない部分もあり、例えばロボットが個人情報や取引情報を聞いた場合どうするかだが、重要な内容については銀行ごとに「プライベートクラウド」という個別の環境で管理し、問題のない情報だけを共通利用する、といった方法を考えている。