機械の頭部がむきだしになったガイノイド
映画「エクス・マキナ」の宣伝を兼ねて、ビッグローブが調査

人工知能(AI)に「脅威を感じる」という人は3割弱なのに対し、何かを「期待できる」と考える割合は54%と、肯定的な意見が上回る。こんな調査結果をBIGLOBE(ビッグローブ)が発表した。

AIが登場する映画「エクス・マキナ」の宣伝を兼ねた取り組み。5月20~23日に、15歳~84歳の男女1,114人を対象としてインターネット上で実施した。


まず「AI」という言葉について尋ねたところ、62%が「意味を知っている」といい、これに次いで「聞いたことがあるが29%。

AIという言葉の認知度グラフ
最近の流行もあってか認知度は高い

またAIと聞いて思いつくものは、ソフトバンクのロボット「Pepper」が66%と最多。続いて囲碁でプロ棋士に勝利した「アルファ碁」が23%、IBMが開発した「ワトソン」が20%。映画「ターミネーター」に登場する「スカイネット」も18%で上位だった。

AIと聞いて思いつくもの
Pepperがトップだ

AIに何かを期待するか、あるいは脅威を感じるかと質問したところ、「かなり期待する」が17%、「どちらかと言えば期待する」が37%となり、過半数。他方「どちらかと言えば脅威に感じる」が20%、「かなり脅威を感じる」が8%だった。

AIに対する認識
期待するとの声が脅威を感じるとの声より多い

AIに期待するという人に内容を聞くと「医療分野の進歩が急速に進む」が52%と最多。以下は「乗り物の自動運転・自動操縦」が40%、「コミュニケーション相手になってくれる」が32%、「ロボットとの生活が実現する」が27%。さらには「パートナー・恋愛対象になってくれる」も7%だった。

AIに期待すること
医療分野への期待が大きい

これに対し、AIに脅威と感じるという人に内容を尋ねたところ「システムエラーによる事故や社会混乱」が58%で最多だ。

AIに脅威を感じること
システムエラーを恐れている

続いて「知能が人類を超え、制御不能になる」は46%、「自分の仕事を奪われる」は25%となった。「自我を持って人類の敵になる」も24%。