うるう秒は、原子の振動を利用した原子時計に基づく時刻と、地球の公転・自転に基づく天文時との間で生じる“ずれ”を調整するための秒。両者のずれが0.9秒以内に収まるように調整した時刻が世界の標準時(協定世界時)として定められており、1972年から数年に1回の頻度で調整が行われている。
世界で一斉に行われるうるう秒の調整を決定するのは、地球の回転を観測する国際機関「国際地球回転・基準系事業(IERS)」。日本ではNICTが、IERSの決定に基づき日本標準時へのうるう秒の挿入を実施している。
うるう秒が挿入されるのは2015年7月1日以来。元日に実施されるのは2009年以来となる。挿入後の正しい日本標準時は、電波時計などに時刻情報を提供している標準電波や、放送局などに時刻を知らせている「テレフォンJJY」、コンピューターの時刻合わせに使われている「NTPサービス」などのサービスにより通報される。