ブレードグライダーななめ前
「ブレードグライダー」。昔のアニメみたいなかっこよさ

日産自動車は、するどい矢のような形状をした電気自動車のコンセプトモデル「ニッサン ブレードグライダー」のプロトタイプモデルを公開した。

ブレードグライダー正面
翼のように開くドアを備えている

高性能な三角翼航空機を思わせるデザインで、空力性能に優れる。幅の狭いフロントトレッド、幅広のリヤトレッドが特徴。最高時速は190kmで、走り出しから5秒弱で時速100kmに達する。左右の後輪に設置した130kWの電気モーターにより駆動する。220kWの高性能リチウムイオンバッテリーが動力源。


ブレードグライダー背面
後ろ姿はこう

ハイウエストなリアヒンジの二面角ドアや、オープンルーフを備える。「矢」の先端のような車体部分に設置した運転席は、意外に広いレッグルームを確保している。コックピットは継ぎ目のないウィンドスクリーンを採用し、どの座席からもパノラマのような景色が見られる。

ブレードグライダーの内装
内装はスポーティだ

ステアリング周辺にバッテリー残量、速度、回生モード、トルクマップなどを表示する最新型ディスプレイを搭載。左右に配した2つの画面には、フロントホイール後方に搭載したカメラがとらえた斜め後ろの映像を表示。これがドアミラーがわりをつとめる。

ブレードグライダー真後ろ
最高時速190kmを発揮する

インテリアは、全席に4点式シートベルトを採用し、座席には丈夫で滑りにくい素材を採用し簡素化している。トリムには「サイバーグリーン」と「ステルスオレンジ」の2色をそろえ、シートバックの上部やシルバーの反射性素材の縁取りを加えて、人目を引く外観に仕上げた。シートのベースにはブラックのパターン素材を採用し、グリーンもしくはオレンジのトリムがクッションを縁取る。

1台をブラジル、リオデジャネイロのオリンピック・パーク内に常設展示し、もう1台を試乗に使う予定。