スマホアプリの利用時間が、インターネット利用時間全体の50%に達する

comScoreが9月1日に発表した調査により、米国における7月のスマートフォンアプリの利用時間は、インターネット利用時間全体の50%に達したことがわかった。アプリの利用時間シェアが50%に達したのはこれが初めて。

スマホアプリの利用時間が、インターネット利用時間全体の50%に達する
デジタルメディア利用時間におけるスマートフォンアプリシェア
(出典:comScore Media Metrix Multi-Platform & Mobile Metrix, U.S., Total Audience)

スマートフォンアプリは2014年7月時点ですでに利用時間シェアが41%に達しており、インターネットアクセスツールとしてもっとも重要なものの1つとなっていた。2年後の2016年7月、スマートフォンアプリは利用時間シェアを9ポイント伸ばし、デジタルメディアプラットフォーム利用時間全体の半分にまでシェアを拡大した。


その他のプラットフォームのシェアは、スマートフォンでのWeb利用が7%、タブレットアプリ9%、タブレットWeb2%、デスクトップ32%となっている。これらの数値を見て、スマートフォンでのWeb利用時間シェアがこれほど低いのかと驚いた人も多いかもしれない。

スマホアプリの利用時間が、インターネット利用時間全体の50%に達する
デジタルメディア利用時間シェア
(出典:comScore Media Metrix Multi-Platform & Mobile Metrix, U.S., Total Audience)

だがcomScoreは、スマートフォンアプリの利用時間シェアが50%に達したことは、驚くにはあたらないとしている。人々はすでに、世界で何が起きているか、友だちはどうしているか、明日の天気はどうなるのか、目的地へはどう行けば良いのかについて、スマートフォンアプリから情報を得るようになっている。ポケットからスマートフォンを取り出し、画面上のアイコンをタップするだけという手軽さが、Webに対するアプリの優位性を生み出した。

私事で恐縮だが、筆者の甥っ子(高校生)は先日、検索とはTwitterやInstagramでするもので、Webブラウザ上でGoogleを使って検索することはあまりないと語っていた。ブラウザやWebという言葉を知らない世代が登場するのも、もうすぐなのかもしれない。