富士通の携帯電話
富士通がドコモ向けに作った「F-01B」。懐かしむ声も(出典:F-01Bカタログ)

おサイフケータイ、防水、変換コネクターでつながるイヤホン、1,200万画素を超えるカメラ。間もなく発売となる「iPhone 7」の機能を見て、7年前の携帯電話「F-01B」を懐かしむ声が出ている。

いたれりつくせりの「ガラケー」

折りたたみ携帯3色
当時主流だった折りたたみ型(出典:F-01Bカタログ)

F-01Bは富士通が2009年に発売した折りたたみ機種。1,220万画素、広角28mmレンズのカメラに当時最新の画像処理エンジンを採用し、人物の顔を自動認識して焦点を合わせる機能や、被写体を自動追尾して焦点を合わせる機能、最大ISO25600相当の高感度撮影ができた。


約3.4型(480×960ドット)のディスプレイは、直接指で触れてタッチ操作することが可能。

タッチ操作の光景
タッチ操作で手書き入力ができた(出典:F-01Bカタログ)

指紋認証機能のほか、IPX5/IPX7/IPX8等級の防水性能、IP5X等級の防塵(ぼうじん)性能を備え、もちろんおサイフケータイも付いていた。

防水機能のイメージ
しっかりした防水機能付き(出典:F-01Bカタログ)

歩数計や活動量計も使えたし、Bluetoothにも対応し、ワイヤレスヘッドホンと組み合わせたり、ハンズフリー通話をしたりできた。当然microSDメモリーカードも挿入できる。

日本の豊かで円熟した「ガラケー」文化を象徴するような機種と言えるだろう。

円熟のiPhone、でも今後は?

iPhone 7の製品写真
iPhone 7も円熟した性能だ

TwitterやFacebookでは「iPhoneがガラケーに追いついてきた」といった冗談もあれば、ごくまじめに比較した上で「ガラケーよりiPhoneの方が優れている」と訴える声もある。

7年間の技術の進歩を思えば、そもそも両機種を並べて論じるのはおかしい。とはいえiPhone 7の打ち出した快適さや便利さが、どこか従来型携帯を思い出させ、つい話題にしてしまうのも自然な感情だろう。

なお2017年の次期iPhoneは大きな設計変更を予定しているとうわさがある。より日本の従来型携帯を思わせる路線に進むのか、まったく別の顔を見せるのかは興味深い。