DARPAの「X-Plane」
DARPAの「X-Plane」
VTOL機を使った交通手段の先行研究としてRecodeが紹介している

タクシーなどの配車アプリケーションを手掛ける「Uber」が、今度は航空機を開発するとして話題になっている。大がかりな滑走路を備えた空港が不要な、垂直離着陸(VTOL)機だ。

IT分野で勢いのある米国のニュースサイト「Recode」が9月25日、米国のイベントでUberの成否開発部門の責任者Jeff Holden(ジェフ・ホールデン)氏に取材、速報した。さっそく数多くのメディアやブログがこの記事を引用して、新しい「空のタクシー」の可能性を論じている。


VTOL機は、ジェット機のような翼を持ち、多くの人や物を乗せて長い距離を移動でき、かつヘリコプターのように滑走路を使わず離着陸ができる。Recodeによると、Uberが開発しようとしているものは恐らくバッテリーで駆動し、すでに実験しているロボットタクシーと同じく、自動操縦機能が付く。

ヘリコプターのように都市のビル屋上で離着陸し、交通渋滞を劇的に改善する、といった効果を思い描いているらしい。VTOL機を使えばサンフランシスコとオークランドのあいだを9分で通勤できると試算している。

なおRecodeは、欧州の航空大手Airbus(エアバス)や、米国の国防高等研究計画局(DARPA)もVTOL機を生かした交通手段を研究していると付記している。


こうした構想が必ずしも現実になるとは限らないが、しかし興味深い計画であるのは間違いない。