Kindle Paperwhiteに32GB容量の「マンガモデル」登場

Amazon.co.jpは、Kindle Paperwhiteのラインナップに、マンガ好きにぴったりの「マンガモデル」を追加した。32GBの大容量ストレージが採用されたほか、コミックを読む際に便利な「快速ページターン」「連続ページターン」機能が追加されている。

Kindle Paperwhiteに32GB容量の「マンガモデル」登場

Kindle Paperwhiteは“数千冊の書籍を持ち運べる”というキャッチフレーズでデビューした電子書籍リーダー。だが“数千冊”というのは、一般的な書籍を想定した冊数。一冊あたり40~100MBの容量を持つコミックでは、70~80冊程度で容量が一杯になることが多かった。


Kindle Paperwhiteに32GB容量の「マンガモデル」登場

たとえば、Kindle版で現在82巻まで出版されている尾田 栄一郎氏によるコミック作品「ONE PIECE」。この作品全巻をKindle Paperwhiteに保存することは、筆者が試した限りはできない。自宅の本棚からあふれそうなコミック作品をKindle Paperwhiteに収納できると期待し、できないとわかってがっかりした人は多いはずだ。

「マンガモデル」の特徴は、従来モデルと比較して8倍の32GB大容量ストレージが採用されたこと。使用可能領域は27.5GBだという。従来のKindle Paperwhiteではストレージ容量が4GBで使用可能領域は約3.1GBだったので、使用可能領域で比較すれば「マンガモデル」は従来モデルの約9倍の容量を持つことになる。Amazon.co.jpのいう、「マンガなら約700冊保存できる」は、誇張ではないと思われる。

「マンガモデル」であれば、「ONE PIECE」を全巻保存した上に、秋本治氏の作品「こちら葛飾区亀有公園前派出所」全巻(200巻)、咲坂伊緒氏の「アオライド」全13巻、岩明均氏の「寄生獣」全10巻、青山剛昌氏の「名探偵コナン」90巻まで、いがらしみきお氏の「ぼのぼの」41巻まで、諫山創氏による「進撃の巨人」20巻まで、冨樫義博氏の「HUNTER×HUNTER」33巻まで、花沢健吾氏の「アイアムアヒーロー」20巻まで、勝木光氏の「ベイビーステップ」41巻まで、そして渡辺航氏の「弱虫ペダル」46巻までをすべて格納しても、おそらくまだ余裕があるはずだ。これなら、飛行機で海外旅行に行く際にも、機内で退屈しないですむだろう。

Kindle Paperwhiteに32GB容量の「マンガモデル」登場

機能も追加された。「快速ページターン」では、ページめくりスピードが33%アップされたという。コミック作品を読む速度は小説よりも速いので、この機能はコミック好きにはうれしい。「連続ページターン」機能では、画面を長押しすればページが高速でめくられ、読みたいシーンまで一気に移動できるとしている。こちらはコミックを読んでいる際に、別のシーンを確認したくなったときに便利だ。

発売日は10月21日。現在Amazon.co.jpで予約注文を受け付け中。価格はキャンペーン情報つきモデルが1万6,280円で、キャンペーン情報なしモデルが1万8,280円(価格はいずれも消費税込み)。