
プログラミング言語「JavaScript(ジャバスクリプト)」の適切な略称はなんだろうか。そんな話題がTwitterやはてなブックマークなどでちょっとした注目を浴びた。
JavaScriptといえば、Webブラウザ―で動くアプリケーションを作る際にはしばしば使うことの多い言語。ただちょっと名称が長いのか、短く略す場合もある。
最近とあるブログが「ジャバスク」と略す人がいる、と書いて話題になった。「JS、ジェーエス」の方が一般的だとか、ジャバスクという響きが耳慣れない、いや聞いたことがある、実際そう呼んでいるとか、色々な意見がTwitterなどで出ている。
ちなみに、くだんのブログによると、ジャバスクという略し方はそれなりに歴史が古く、2003年にはもう見られたという。
そういえば、JavaScriptのもともとの開発元である旧Netscape Communications、その後身であるMozilla Foundation(モジラ)ではどのように呼んでいるのだろうか。
気になって日本法人であるモジラジャパンの広報にメールで「JavaScriptの略し方」について問い合わせたところ、丁寧な返事が得られた。次の通りだ。
「JavaScriptはモジラの前身であるNetscapeがJavaの開発元であるSunからライセンスを受けた上で新規に開発した言語で、JavaScript 1.xまでは基本的にモジラが実装しているものを JavaScriptなどと呼んでいたが、現在は ECMA InternationalでECMAScript としてコア言語仕様を各社と共に標準化、ブラウザにおける実装は一般にJavaScriptと呼んでいる」
まずこのように背景を説明したうえで、モジラジャパン内での略称についても教えてくれた。
「「ジェーエス」と呼ぶことはあっても「ジャバスク」と呼ぶことはない。モジラはグローバル組織として活動しており、海外で会話するときに通用しない呼称はあまり使わない」
なるほどもっともだ。確かにジャバスクというのは海外の人と一緒に仕事をする際にはちょっと通じにくい表現かもしれない。