ウェザーニューズが2017年桜開花傾向を発表

ウェザーニューズは2017年の桜開花傾向を発表した。今シーズンのソメイヨシノの開花は、主要都市では3月22日に福岡(舞鶴公園)・熊本(熊本城)・高知(高知公園)・静岡(静岡浅間神社)・東京(靖国神社)の5都市からスタートする見込みだとしている。

■2017年桜開花傾向

今シーズンのソメイヨシノの開花は、3月22日に福岡・熊本・高知・静岡・東京の5都市から順次スタートする見通し。


ウェザーニューズが2017年桜開花傾向を発表

西~東日本は、3月にかけて気温が平年並のため、桜のつぼみの生長は、例年と同様に順調に進むものとみられる。ただ、3月は天気が周期的に変化し、寒暖の変化も周期的となる見込みで、開花直前の時期に当たる3月下旬に日照の少ない日や寒い日がある予想。このため、桜の開花は例年(過去5年平均)並かやや遅くなりそう。

北日本は、3月は周期的な寒気の流れ込みが予想されており、つぼみの生長が足踏みする時期がある。だが4月に入ると平年より暖かい日が多くなり、特に4月後半は晴天に恵まれる日が多い見込み。このため、桜の開花は例年並~やや早い予想。

暖冬だった昨年と比べると、2~3月は気温が低い傾向のため、桜の開花は全国的に昨年より遅い所が多い見通し。

各エリアごとの桜開花傾向は以下の通り。なお、全国の名所700か所の桜情報については、ウェザーニューズのスマートフォンアプリ「ウェザーニュースタッチ」の『さくらCh.』、または同社Webサイト『さくらCh.』を参照されたい。

■各エリアの桜開花傾向

◆北海道
北海道は、3月までたびたび寒気が流れ込み、周期的に寒さに見舞われるため、平年より寒い日が多く、つぼみの生長はゆっくりとしたペースになりそう。

だが、4月に入ると天気が周期的に変化し、寒かったり日差しが足りない時期があったりするが、平年より暖かい日が多くなるため、生長がスピードアップする。このため、桜の開花はほぼ例年並となりそう。

ウェザーニューズが2017年桜開花傾向を発表

開花前線は、4月26日頃に津軽海峡を渡り、北海道に上陸。道内は松前公園から開花が始まり、開花前線は道南を北上。札幌市は4月末頃から咲き始め、GW終盤から見頃となりそう。その後、5月中旬にかけて、道北や道東エリアへと桜の開花が広がっていく。5月は平年より暖かい日が多い見込みで、ポカポカ陽気の中でお花見を楽しめそう。

◆東北
東北は、3月までたびたび寒気が流れ込み、周期的に寒さに見舞われるため、平年より寒い日が多く、つぼみの生長はゆっくりとしたペースになりそう。

だが4月は周期的に天気が変化するものの、平年より暖かい日が多くなり、後半ほど晴れる日も多くなるため、生長がスピードアップする。このため、桜の開花は例年並~やや早めとなりそう。

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4月3日開花予想の宮城県白石市の益岡公園をはじめ、4月上旬に宮城県南部や福島県浜通り・中通りから開花が始まり、開花前線はゆっくり北上していく。東北南部の早い所では4月10日前後から見頃となり、東北北部は4月下旬にお花見を楽しめる所が多くなりそう。弘前公園は4月22日に開花の見込みで、GW初めが見頃となりそう。


◆関東
関東は、冬の前半まで暖かい日が多かったものの、11月下旬に初雪となるなどの寒さもあったことから休眠打破は十分に行われたと考えられる。また、3月まで気温は平年並で、だんだんと暖かい日が増えていくため、つぼみの生長は順調に進み、例年並の時期に桜の開花が始まる見込み。

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3月22日開花予想の靖国神社をはじめ、3月下旬は東京都内で順次開花が始まり、4月初めにかけて関東南部から関東北部へと開花エリアが広がっていく。関東南部は3月末から4月初めにかけてお花見を楽しめ、関東北部は入学式や始業式の頃に見頃を迎える所が多くなりそう。

◆中部
中部は、冬の前半まで暖かい日が多かったものの、1月中旬からたびたび寒波に見舞われていることから、休眠打破は十分に行われたと考えられる。また、3月までは周期的に寒気が流れ込むため、北陸など日本海側ほど平年よりやや寒い日が多いものの、東海など太平洋側エリアほど平年並の気温で、だんだんと暖かい日が増えていく見込み。このため、つぼみの生長は足踏みとスピードアップを繰り返し、桜の開花は例年並~やや遅めとなりそう。

ウェザーニューズが2017年桜開花傾向を発表

3月22日に静岡県を皮切りに開花が始まり、4月中旬にかけて、太平洋側から日本海側や標高の高いエリアへと開花が進んでいく。東海は4月初め頃までお花見を楽しめる所が多く、北陸や甲信は入学式の頃から咲き始めて4月中旬に見頃を迎える所が多くなりそう。

◆近畿
近畿は、冬の前半まで暖かい日が多かったものの、1月中旬からたびたび寒波に見舞われていることから、休眠打破は時期がやや遅れた可能性はあるものの、十分に行われたと考えられる。また、3月まで気温は平年並で、だんだんと暖かい日が増えていくため、つぼみの生長は順調に進む見込み。ただ、3月の天気は周期的に変化し、日差しの足りない時期や寒暖の変化が大きい時期もある予想で、桜の開花時期は、例年並~やや遅めとなりそう。

ウェザーニューズが2017年桜開花傾向を発表

和歌山県の早い所では3月20日過ぎに開花が始まり、3月中に京阪神エリアでも咲き始め、4月上旬にかけて近畿北部や標高の高いエリアへ広がっていく。京都市の桜は4月初めに見頃を迎え、4月2週目の週末(8~9日)頃は桜吹雪が楽しめる所もありそう。

■中国・四国
中国・四国は、冬の前半まで暖かい日が多かったものの、1月中旬からたびたび寒波に見舞われていることから、休眠打破は時期がやや遅れた可能性はあるものの、十分に行われたと考えられる。また、3月まで気温は平年並で、だんだんと暖かい日が増えていくため、つぼみの生長は順調に進む見込み。

ただ、3月の天気は周期的に変化し、日差しの足りない時期や寒暖の変化が大きい時期もある予想で、桜の開花時期は例年並~やや遅めとなりそう。

ウェザーニューズが2017年桜開花傾向を発表

3月20日頃に、温暖な高知県や愛媛県から開花が始まり、3月中に中国エリアまで広がっていく。4月に入ると中国山地の標高の高い所でも咲き始める見込み。この冬、大雪に見舞われた鳥取県や島根県も3月末頃には咲き始め、入学式の頃には見頃を迎える所が多くなりそう。

■九州
九州は、冬の前半まで暖かい日が多かったものの、1月中旬からたびたび寒波に見舞われていることから、休眠打破は時期がやや遅れた可能性はあるものの、十分に行われたと考えられる。また、3月まで気温は平年並で、だんだんと暖かい日が増えていくため、つぼみの生長は順調に進む見込み。

ただ、3月の天気は周期的に変化し、日差しの足りない時期や寒暖の変化が大きい時期もある予想で、桜の開花時期は、例年並~やや遅めとなりそう。

ウェザーニューズが2017年桜開花傾向を発表

3月20日頃に福岡県や熊本県、鹿児島県など、九州北部からも南部からも咲き始め、3月下旬に一気に開花エリアが広がっていく。福岡市の舞鶴公園をはじめ、3月末から4月初めに見頃を迎える所が多くなる。昨年の春に地震の大きな被害を受けた熊本城も、3月末には満開の桜に彩られそう。