仮面戦隊ゴライダー
ゴレン…いやゴライダー(出典:ビデオパス)

仮面ライダー生誕45周年を記念し、インターネット配信用の独自番組「仮面戦隊ゴライダー」が発表となった。東映などが公式に携わっており、KDDI(au)の映画・ドラマ・アニメ見放題アプリケーション「ビデオパス」で3月25日から視聴できる。

すでに予告映像などが公開になっており、内容が特撮好きを少々びっくりさせた。姿形のよく似た色違いの仮面ライダー5人がポーズを決めてずらりと並ぶ姿は、明らかに別の人気特撮シリーズでである「スーパー戦隊」ものを彷彿とさせる。


両シリーズは以前からさまざまなコラボレーションを行っていたとはいえ、かくも明確にパロディ要素を打ち出してくると、なんとはなしにはらはらしてしまう。

仮面戦隊ゴライダーは、題名といい、予告映像から受ける印象といい1970年代に放送したスーパー戦隊ものの古典「秘密戦隊ゴレンジャー」あたりを思い出すだろうか。

筋書はというと、過去の放送で人気を博しながら散っていった仮面ライダーがオリジナルキャストで登場。新たな歴史を刻むという。

現在放送中の「仮面ライダーエグゼイド」の世界観を下敷きにしつつ、そのキャラクターである「仮面ライダーレーザー」「仮面ライダーブレイブ」が登場するほか、過去作品「仮面ライダー鎧武」の「仮面ライダーバロン」「仮面ライダーマリカ」、「仮面ライダー剣」の「仮面ライダーブレイド」、「仮面ライダーアギト」に登場する「アナザーアギト」もあらわれるもよう。実際には作中で生死の明言のない人物も含んでいるが、どういった活躍の仕方をするのだろうか。

また再登場する仮面ライダーと、新たな仮面戦隊ゴライダーの関係はどうなるのだろうか。

予告からもうかがえる奇想天外さに、Twitterなどでファンから「ネット配信用の番組は発想が自由だな」といった評価が出ている。仮面ライダーシリーズはAmazon.co.jpの映画・ドラマ・アニメ見放題アプリ「Amazonプライム・ビデオ」でも独自の番組「アマゾンズ」を配信した実績があり、テレビとはまた異なる表現が可能になると期待が集まる。

すでに海外ではNetflixなどの見放題アプリが独自番組を作って他社との差異化を図る流れが加速している。日本でも根強い支持がある特撮などを題材に、同様の動きがいっそう盛り上がっていくとすれば面白い。