スマホをノートPCにする「Mirabook」

「Mirabook」は、スマートフォンをノートPCにするシェル。フランスリヨンに本拠をおくスタートアップMirabookが開発した。

スマホをノートPCにする「Mirabook」
スマートフォンをノートPCにする「Mirabook」

最近のスマートフォンには、ノートPCより高速なCPU、大容量のメモリーやストレージを装備しているものも多い。だが、キーボードやタッチパッド、大画面スクリーンがないために、そのハイスペックを活かしきれないシーンも存在していると、Mirabookは指摘する。


スマホをノートPCにする「Mirabook」
最近のスマートフォンには、ノートPCよりハイスペックなものも

「Mirabook」は、このように優れたスペックを持つスマートフォンの有効活用を目指すシェル。タッチパッド付きのキーボード、スピーカー、13.3インチのFHDスクリーンをスマートフォンに付加し、あらゆるシーンで利用可能とする。バッテリー利用可能時間は1回の充電で約24時間。このバッテリーは、スマートフォンの充電にも使用可能だ。

スマホをノートPCにする「Mirabook」
「Mirabook」のスペック

ポートとしては、USB Type Aポートx2、HDMIポートx1、SDカードスロットなどが付属する。スマートフォンとの接続はUSB Type-C(DisplayPort over USB Type-C)を使用。アプリやデータなどは、スマートフォン内のものをそのまま使うので、面倒なデータ同期が不要なのも、「Mirabook」のメリットのひとつだ。

スマホをノートPCにする「Mirabook」
「Mirabook」のポート

BluetoothやWi-Fiなどはスマートフォンのものを使用。このため、技適の有無などを心配する必要はない。サイズは幅320x奥行220x高さ15ミリで重さは約1キロと、スマートフォンと一緒に持ち歩ける設定。

スマホをノートPCにする「Mirabook」
「Mirabook」のサイズ

スマホをノートPCにする「Mirabook」
スマートフォンと一緒に持ち歩けるサイズ

「Mirabook」に死角があるとしたら、DisplayPort over USB Type-Cをサポートするスマートフォンでなければ接続できないという点にあるだろう。購入前に、自分のスマートフォンが対応しているか確認する必要がある。筆者は自宅にあるスマートフォンをチェックしてみたが、残念ながらどれも未対応だった。

スマホをノートPCにする「Mirabook」
DisplayPort over USB Type-Cをサポートするスマートフォンでのみ使用可能

Mirabookは現在、クラウドファンディングサイトIndiegogoで出資者募集のキャンペーンを実施中。本稿執筆時点では、199ドルの出資+送料で「Mirabook」を1つ入手できる。入手に必要な出資額はキャンペーンが進むにつれて上昇し、終了後の市販価格は299ドルになる予定。出荷は2017年12月に予定されている。

Mirabookはまた、クラウドファンディングキャンペーンでストレッチゴールを設定しており、一定以上の金額の調達に成功した場合は、スマートフォンと無線接続可能なワイヤレスドングルや、ドングル不要で接続できる「Mirabook」の開発を目指すとしている。

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