WannaCryのイメージ

いきなりノートPCなどが使えなくなる「WannaCry」に世界が頭を悩ませている。対策方法は単純だが、未導入の企業や官公庁が多かった。日本では国の機関である情報処理推進機構(IPA)が詳しく説明している。

WannaCryはWindowsノートPCなどを狙って襲い掛かるランサムウエア(身代金ウイルス)。入り込んだ先にある文書や画像などを「人質」として勝手に暗号化して使えなくし、もとに戻してほしければ身代金を支払えと要求する。別名Wanna Cryptor、WannaCrypt、WannaCryptor、Wcry。


IPAは週始めに出社した人などに向け、用心のため次のような対策を案内している。

まず不審なメールの添付ファイルを開封したり、本文などに貼り付けてあるリンクをたどろうとしたりしないこと。WannaCryの主な感染経路になっているそう。

といってメールの確認をしない訳にもいかないので、先に2つの準備をするのが重要だ。1つはPCの中身であるOS、Windowsのセキュリティ更新を適用する。「Windows Update」などの機能を使おう。Windows 10/8.1/7はもちろん、すでにサポートが終了したWindows XP/8でも特例として更新ができるようになっている

ただIPAではWindows XPなどを使っている人に対し、早急にWindows 10などサポート対象の新版に移行するよう促している。

もう1つの準備として、ウイルス対策製品を最新の状態にする。ただし導入している製品が本当にWannaCryを防げるかどうかはそれぞれ確認をとった方がよいという。

IPAでは万が一感染してしまった場合の相談窓口も設けている。詳細は公式サイトで確認されたい。