
Apple MusicやLINE MUSIC、そしてSpotify。こういった定額制の音楽配信サービスの利用は増加傾向にある。
だが、誰かに音楽をプレゼントしたい場合には、音楽配信サービスは向いていない。例えばクリスマスに特別なクリスマスソングを贈りたいとき。記念日に特別な曲を贈りたいとき。音楽配信サービスで特定の曲をシェアするだけでは、少し寂しい。
「MIXXTAPE」は、そんなときに便利かもしれない音楽プレーヤー。誰かに贈りたい音楽をまとめて保存し、カセットテープという形にして手渡せる。

カセットテープの形を取っているが、実はデジタルミュージックプレーヤー。microSDカードに保存した音楽ファイルを再生できる。スペックとしてはいたって普通だが、一般的なデジタルプレーヤーとの違いは、その再生形態の豊富さにある。

直接イヤホンを挿したり、Bluetoothスピーカーと接続して音楽を楽しめる。だがそれだけではない。カセットデッキに「MIXXTAPE」を装填して、デッキから流れる音楽を聴くこともできるのだ。聞きなれた音楽であっても、カセットデッキで再生すると、ちょっと違う響きを楽しめるそうだ。

ラベルシールやインデックスにメッセージを書き込んで贈ることも。これも音楽ファイルと違う、物理的な形の存在する「MIXXTAPE」のメリットといえるだろう。

対応する音楽ファイルのフォーマットはMP3、WAV、WMA、AACなど。本体にはポートとしてmicroSDカードスロット(最大64GBまでのカードに対応)、USB 2.0ポートなどが装備されている。内蔵バッテリーは1時間でフル充電可能で、一回の充電で12時間の連続再生が可能だ。

珍しい絵面です
開発したのは米国テキサス州ダラスに本拠をおくMixxim。同社は現在、「MIXXTAPE」の市販化と、新しい音楽用メディアの未来に向けてクラウドファンディングサイトkickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施中。本稿執筆時点では、35ドルの出資と20ドルの送料で「MIXXTAPE」を1個入手可能だ。入手に必要な金額はキャンペーンが進むにつれて上昇し、終了後の市販価格は80ドルになる予定。出荷は2017年11月に予定されている。
クラウドファンディングプロジェクトでは、製品の出荷の遅れは珍しいことではない。だがこのプロジェクトが資金調達に成功し、予定通り11月に出荷されたとしたなら、クリスマスプレゼントに使えるかもしれない。
