
落書きをすると、自動でその続きを予測して描いてくれるシステム「sketch-rnn」が話題だ。Googleが開発した。誰でも無料で試せる。
人工知能(AI)向け技術の1つで、生物の脳をコンピューター上で模すニューラルネットワーク(神経回路網)を使った取り組みだ。
PCからWebブラウザーを立ち上げ、専用ブログを開くと始められる。
最初に試せる「First Demo」では途中まで描いた落書きを、sketch-rnnが補ってくれる。最初に「truck(トラック)」「mosquito(蚊)」などを選び、白い画面にマウスや指を走らせ、線などを描けば、すぐに体験ができる。

できあがる落書きは、おせじにもうまいとは言えず、幼児が見よう見まねで描いたとでもいった風情だが、しかし単に記憶した画像を再生しているのではなく、毎回新たに描いているのだからたいしたものだ。
「Multi-Prediction Demo」は1つの描きかけの落書きに対し、どのように続きを描くかの選択肢を複数の候補として一度に見せてくれる。

「Interpolation Demo」は2つの落書きを描くと、最初の落書きから次の落書きへ変化していくシークエンスをアニメのコマのように次々と描いてくれる。

「Variational Autoencoder Demo」は、1つの落書きを手本にして、いちから自動で別の落書きを描いていくというものだ。

どれを見ても正直なところ下手だなという気持ちになるが、しかし今後、確実に進化していくのではないかとも思わされる。