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九州の豪雨で大きな影響が出るなか、電話の混雑などに備えてSNSを代替の連絡手段として利用しようとする動きがある。ただし多くの人に身近な「LINE」は緊急通報には使えないので注意が必要。別の方法を確保しておこう。

各種のSNSは、災害時に電話が安否確認などで混雑しても利用できる場合があり、代替の連絡手段として役立つ可能性がある。


実際、Twitterでは自力で避難できない人がハッシュタグをつけて詳しい状況をツイート(投稿)することで、公的機関への救助要請が可能だ。

一方、残念ながらLINEにはそうした機能はない。家族や友達の状況を報告しあうのに役立つ可能性はあるが、警察、消防、海上保安庁そのほかの機関への緊急通報には使えない。LINEに問い合わせたところ7月6日時点ではまだ今回の災害に特別な対応をとってもいないという。

とっさの事態にすぐ頼りたくなるLINEだが、公的機関に助けを求める機能を探すのは時間の浪費になるようだ。

7月5日以降の九州での豪雨は数十年に一度の規模として、気象庁が福岡県と大分県に特別警報を発令している。重大な危険が差し迫った異常事態であり、対象地域にいる人は、可能な限り気象庁や自治体など公的機関の情報を確認のうえ、避難など身を守る行動をとり、また自力で動けない場合は救助要請を出すことが呼びかけられている。

【追記2017/07/06 14:50】気象庁は7月6日14時10分に福岡・大分両県の特別警報を解除した。大雨警報を発令しており引き続き警戒が必要としている。