社員の体にマイクロチップを埋め込む
米国企業Three Square Marketが従業員に埋め込むチップ

米国企業Three Square Marketは2017年8月1日から、従業員に対するマイクロチップの埋め込みサービスを提供する。同社従業員であればだれでも、チップの埋め込みを無料で受けられる。

チップを埋め込むか否かについては社員が選択可能だ。だが同社は50人以上の社員が自発的にチップを埋め込むと見ている。


埋め込まれるのはRFIDチップ。これを埋め込んだ手をかざせば、ドアロックの解錠、コンピューターへのログイン、コピーマシンの利用などが可能なる。同社には休憩室があるが、そこに設置されたマイクロマーケットでの支払いにもチップを使えるようになるという。

社員の体にマイクロチップを埋め込む
マイクロマーケットでの支払いにもチップを使用できる

現時点ではチップの埋め込みには、オフィスビルへの入館証や財布を忘れがちな人が、手ぶらで会社に来てもオフィスに入館でき、ランチを食べられるという程度のメリットしかない。だがThree Square MarketのCEOであるTodd Westby氏は、将来的にはこの技術は標準化され、例えば現在、クレジットカードや携帯電話、電子マネーカードをRFIDターミナルにかざして実施している支払いが、手のひらをかざしての支払いへと変化していくとだろうと予測する。さらに海外旅行時にパスポートとして埋め込まれたチップを使用したり、公共の交通機関での乗り継ぎ時のチケットとして使用することも考えられるとしている。

Three Square Marketは8月1日にウィスコンシン州リバーフォールの本社で「チップパーティ」を開催。社員に対するチップの埋め込みを実施する。埋め込む場所は親指と人差し指の間で、必要な時間は数秒に過ぎないという。