居眠り運転を電気ショックで防ぐ「STEER」

「STEER」は居眠り運転を電気ショックで防ぐデバイス。ラトビアの首都リガに本拠を置くCreative Modeが開発した。

腕に装着して使用するウェアラブルタイプのデバイス。肌に触れる部分には16個のセンサーが装備されており、ドライバーの脈拍数と皮膚コンダクタンスを測定。2秒ごとにドライバーのコンディションを分析し、数値が睡眠時のそれに近づいたら、バイブレーションと黄色のライトによりドライバーに警告する仕組みだ。


居眠り運転を電気ショックで防ぐ「STEER」

この警告でも数値が改善しなかった場合、「STEER」は電気ショックをドライバーに与える。Creative Modeによれば、電気ショックなどの刺激により、ドライバーの体内のセロトニン、ノルアドレナリン、そしてコルチゾールなどの物質が増加。一方で睡眠ホルモンとも呼べるメラトニンが減少し、脈拍数などももとに戻り、目が覚めるとしている。

電気ショックで目を覚ますというのは乱暴ではないかと思える。だがCreative Modeは、この方法はコーヒーやエナジードリンクを摂取したり、タバコを吸ったりといった従来の目覚まし方法よりも身体への害が少なく、かつ効果的な方法であると主張している。

居眠り運転を電気ショックで防ぐ「STEER」

サイズは高さ6.5x幅4.1x厚さ1センチ。内蔵バッテリーで動作し、一回の充電で2週間使用可能だ。充電に必要な時間は1時間。

居眠り運転を電気ショックで防ぐ「STEER」

Creative Modeは現在、クラウドファンディングサイトkickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施中。本稿執筆時点では、99ユーロの出資と10ユーロの送料で「STEER」を1個入手可能だ。出荷は2017年11月に予定されている。

居眠り運転を電気ショックで防ぐ「STEER」