サムスン電子の最新Androidスマートフォン「Galaxy Note8」が発表になった。電子ペン（スタイラス）で操作するのに向いた大画面のシリーズに属するが、そのディスプレイサイズは今回6.3型と、ほとんどタブレット並。

スマートフォンとタブレットの中間にあたる、いわゆる「ファブレット」という言葉が適切な製品だ。Galaxy Noteシリーズはもともとスクリーンの広さがうりの1つだが、2世代前の「6」が5.8型、バッテリーが発火して騒ぎになった直近モデル「7」5.7型。最新の「8」はさらにひとまわり大きくなっている。



ただ厚みは8.6mmで、重さは195gと片手で苦労なく持てる範囲としている。

色彩の鮮明な有機ELパネルを採用し、解像度はQuad HD+（2,960x1,440ドット）。複数のアプリケーションを同時に使うマルチタスク処理を強化しており、「App Pair」機能を使って2つのアプリを並べて操作しやすい。友達にメッセージを送信しながら動画を視聴したり、カーナビゲーションを使いながら音楽を再生したりといった具合だ。


付属のスタイラス「S Pen」を使った機能もより充実している。落書きから「GIFアニメ」を作成してメッセージとして送れたり、画面のロックを解除しなくても100ページ分のメモを書き留められたりする。ほかにもWebサイトを閲覧中に外国語の文章が出てきたら、スタイラスでつつくだけで翻訳ができる。


カメラは前面に搭載した自撮りやビデオ通話用が800万画素。背面には1,200万画素のデュアルカメラを搭載していて、それぞれ広角と望遠向き。

CPUは64bit、10nmプロセスのオクタコア（4+4コア）。動作周波数は2.3GHz + 1.7GHzまたは2.35GHz + 1.9GHzで、取り扱う携帯電話会社によって異なる。メモリー容量は6GB、ストレージ容量は64GB、128GB、256GBの3種類。OSはAndroid 7.1.1。



バッテリー容量は3,300mAhで、充電ケーブルにつながなくてもよいワイヤレス充電が利用可能。もちろん防水、防塵仕様だ。おサイフケータイ関連では非接触IC技術「NFC」に対応している。セキュリティ面では指紋、そして瞳の虹彩認証が使える。


日本での登場の可能性について、長くGalaxy Noteシリーズを扱ってきたNTTドコモに問い合わせたところ「個別の機種の発売予定については答えられない」とのことだが、今後の登場を期待したい。