キャリーバッグみたいに転がせる電動アシスト自転車「G-bike」

「G-bike」は折り畳み電動アシスト自転車。米国カリフォルニア州に本拠をおくGreenWheel Bikeが開発した。

キャリーバッグみたいに転がせる電動アシスト自転車「G-bike」
折り畳み電動アシスト自転車「G-bike」

折り畳むと、キャリーバッグ感覚でコロコロ転がして運べるのが特徴。同様な機能を持つ折り畳み自転車はいくつか存在しているが、電動アシスト機能がついたものは珍しい。

キャリーバッグみたいに転がせる電動アシスト自転車「G-bike」
電動アシストでありながら
折り畳んでコロコロ転がせる

折り畳んだときのサイズは幅69x高さ65x奥行36センチで、重さは17キロ。電動アシスト機能が付いているためかなり重めではあるが、転がせるので、持ち運びはそれほど大変ではないだろう。このサイズであれば、オフィスのデスク下に収納しておくこともできる。

キャリーバッグみたいに転がせる電動アシスト自転車「G-bike」
キャリーバッグより、幅が若干広いくらいのサイズ

キャリーバッグみたいに転がせる電動アシスト自転車「G-bike」
オフィスのデスク下に収納しておける
駐輪場いらず

自転車通勤をしていると駐輪場で困ることも。だが、オフィス内に収納できる折り畳み自転車では長距離を走るのは厳しい。「G-bike」は、オフィスに収納しやすい折り畳み式でありながら、モーターを搭載することで長距離を楽に走れるようにした一台。駐輪場が見つからない自転車通勤者に、新たなソリューションを提供する。

キャリーバッグみたいに転がせる電動アシスト自転車「G-bike」
オフィスビルのエレベーターにも載せやすい

モーターは供給も多く、価格も安く、自転車メーカーによる装着も簡単なフロントハブ組み込みタイプ。時速25キロでの走行を可能にしている。

キャリーバッグみたいに転がせる電動アシスト自転車「G-bike」
フロントハブモーターで
電動アシストに見えないルックスを獲得

キャリーバッグみたいに転がせる電動アシスト自転車「G-bike」
パワフル!

GreenWheel Bikeは現在、クラウドファンディングサイトIndiegogoで「G-bike」の予約販売を行っている。価格は5速変速機や1.5インチLCDパネルを搭載した「G-Bike」が699ドル+送料、6速変速機や3インチLCDパネル、USB充電ポート、パンクフリータイヤを装備した「G-Bike Pro」が799ドル。

キャリーバッグみたいに転がせる電動アシスト自転車「G-bike」
「G-bike」と「G-bike Pro」では、LCDパネルなどが異なっている

GreenWheel Bikeに日本での販売について尋ねたところ、次の回答を得た。日本での販売計画はあるので、日本の交通法規について教えて欲しいとある。

「We do plan to sell in Japan through online website as we ship worldwide. Our current Indiegogo campaign also ships to Japan. Could you kindly tell us what specs needs to be modified to meet the regulation?」

この要求に応え、日本の道路交通法の抄訳をGreenWheel Bikeに送ったが、それ以降連絡は途絶えてしまった。

キャリーバッグみたいに転がせる電動アシスト自転車「G-bike」
海外メーカーの多くは日本の道路交通法の厳しさに驚く
「我々のようなスタートアップには、絶対に無理だ」
という回答を送ってきたメーカーもあった

よく考えてみれば、フロントハブモーターを採用した「G-bike」を、日本の道路交通法に準拠したスペックに変更するのはかなり難易度が高そうだ。日本版の登場は期待できないかもしれない。

厳しい規制で日本は守られている。だがときに、規制の緩い国々の人たちや企業がうらやましくなることも。彼らは怪我をすることも多いが、何かを手にできることも多いはずだ。

キャリーバッグみたいに転がせる電動アシスト自転車「G-bike」
怪我というのは、こういうことではない…と、思う