全身運動できる自転車「Standup Varibike」

「Standup Varibike」は、全身運動に向けた自転車。“手で漕げる自転車”の開発・販売で知られるドイツのVaribikeが開発した。

全身運動できる自転車「Standup Varibike」
全身運動ができる自転車「Standup Varibike」

自転車は優れたエクササイズマシンだが、自転車を使ったトレーニングではどうしても下半身が主体になってしまう。Varibikeはこの状況を改善するため、ハンドルの位置にもペダルを取り付け、手で漕げる自転車を開発。“上半身も鍛えられる自転車”として販売している。


ドイツVaribikeによる「Varibike」
参考画像:ドイツVaribikeによる手で漕げる自転車「Varibike」

今回Varibikeが発表した「Standup Varibike」は、“上半身も鍛えられる自転車”という概念をさらに一歩前進させたもの。足漕ぎ用のペダルを取り去ったキックスクータースタイルにすることで、より上半身にフォーカスした。手漕ぎ用のペダルでは、両手を揃えて漕ぐ「クロスカントリースキー」モードと、通常の自転車のような漕ぎ方をする「スタンドアップパドル」モードが備えられている。

全身運動できる自転車「Standup Varibike」
自転車なのに、足漕ぎペダルがない!

全身運動できる自転車「Standup Varibike」
手漕ぎペダルのみにすることで、より上半身にフォーカス

「クロスカントリースキー」モードでは、両手を揃えてペダルを漕ぎつつ、足で地面を蹴って前進する。これにより、クロスカントリースキーに近いエクササイズ効果を期待でき、スキーヤーが夏場のトレーニングに使用するのに適しているという。また膝などに痛みがあり、ジョギングができない人の有酸素運動でも効果が期待できる。

全身運動できる自転車「Standup Varibike」
両手を揃えてペダルを漕ぐ「クロスカントリースキー」モード

「スタンドアップパドル」モードでは、両手を使って通常の自転車のようにペダルを漕ぐ。スタンドアップパドルサーフィンなどに近い効果が期待できるので、マリンスポーツをする人が冬場のトレーニングに活用するのに適している。一般の人が腕などの筋肉を鍛えたい場合にも「スタンドアップパドル」モードが向いているだろう。

全身運動できる自転車「Standup Varibike」
両手を使って通常の自転車のようにペダルを漕ぐ「スタンドアップパドル」モード

「Standup Varibike」ではその他、ハンドルを掴みキックスクーターのように地面を足で蹴って前進することも可能だ。

全身運動できる自転車「Standup Varibike」
地面を蹴って前進する「キックスクーター」モード
効果は謎だが、楽しそう

内装式4段変速機を搭載。一定の回転数を維持したトレーニングに使えるほか、山道を登ったり、平地を高速移動したりにも便利な設計とされている。

全身運動できる自転車「Standup Varibike」
内装式4段変速機を搭載

全身運動できる自転車「Standup Varibike」
山道などで便利

5秒で折り畳める機構を搭載。クルマのトランクなどに載せ、「Standup Varibike」を走行可能な私有地やサイクルパークなどに手軽に持ち運ぶことができる。

全身運動できる自転車「Standup Varibike」
5秒で折り畳める機構を搭載

Varibikeはこれまで「Standup Varibike」の前モデルにあたる「Kick-Varibike」を欧州限定で販売してきた。今回の「Standup Varibike」の販売ではグローバルな展開を目指しており、クラウドファンディングサイトkickstarterを利用して世界に向けて販売する。kickstarterによるプロジェクトでは899ユーロの出資+150ユーロの送料で「Standup Varibike」を1台入手可能だ。出荷は2018年7月に予定されている。

全身運動できる自転車「Standup Varibike」
景色を楽しみながら、上半身を鍛えられる!