北という漢字のイメージ

日本漢字能力検定協会が発表した今年の漢字は「北」。度重なる弾道ミサイルの発射や核実験の強行など、北朝鮮の動向に脅威と不安を感じた年だからという。

11月1日から12月5日までの期間、2017 年の世相を表す漢字一字とその理由を全国から募集した結果、15万3,594票の応募があり、「北」が7,104票を集めて1位となった。


背景として、8月と9月に北朝鮮が発射した弾道ミサイルが日本上空を通過し、日本はJアラート(全国瞬時警報システム)を配信し、国内に緊張が走ったいきさつがある。

ほかにも北という漢字がらみの話題がいくつか挙がっている。九州北部では記録的豪雨があったこと、北海道産ジャガイモの供給が滞ってポテトチップスが一時販売休止になったこと、北海道日本ハムファイターズに注目が集まったこと、競馬ではキタサンブラックが現役最強馬として活躍したこと、葛飾北斎の展覧会が話題になったことなどだ。

12月12日には北の字を京都・清水寺の森清範貫主が揮毫し、清水寺奥の院の本尊・三面千手観世音菩薩座像に奉納する儀式を行った。