ふせったーのイメージ画像

映画、ゲーム、漫画などの新作についてTwitterで感想を言いたいが、うっかり詳しい内容を明かす「ネタバレ」をして、まだ本編を見ていない友達を興ざめさせたくない。そんな問題を解決してくれるアプリケーションとして「fusetter(ふせったー)」が話題だ。

Twitterの連携アプリの1つで、ログインすると意見や感想を一部伏せ字にし、リンクつきでTwitterに投稿できる。内容が気になった人はリンクをタップすれば、伏せ字になる前の全文が読める。


2012年に登場し、累計500万人が利用している。ふせったーの運営会社は東京のIT企業、信興テクノミストだ。

Twitter連携アプリとしては歴史ある方に属するが古びておらず、話題の映画やゲームが登場するたび、くりかえし脚光を浴びる。最近は人気ソーシャルゲーム「Fate/Grand Order(FGO)」の更新が熱狂を巻き起こした余波から、ネタバレを避けるために便利として、ふせったーもあらためて注目の的になった。

ただ、ふせったーのようなTwitter連携アプリは、今回のように利用が急増したり、存在感が高まったりすると、安定性に懸念が生じる。

アプリを支える環境、設備への負担はもちろん、人気ゆえにTwitter本体の注意を引き、思いもよらぬ理由から、ぬきうちで開発者の凍結(利用停止)や連携遮断(しゃだん)などの措置を受けかねない。最近もPeingなどの人気アプリがいきなり一時連携遮断などの憂き目にあい、一部は復旧までの期間が長引いた。

もともとTwitterによる凍結の意図などは分かりにくく、基準も変更や拡充が多い。連携アプリの開発者が公式文書や案内によく目を通しても、何がひきがねになるのか前もって完全に把握するのは容易でない。とはいえ年末年始にかけても新作映画などが続々と登場し、「ネタバレ」回避の需要は高いと見られるため、ふせったーには無事の運営を期待したい。