ニンテンドースイッチ

2017年の家庭用ゲーム機市場は、前年に比べ30.8%増の約3,917億5,000万円になった。任天堂の新製品「Nintendo Switch(スイッチ)」が大ヒットし、11年ぶりに市場を拡大した。ゲーム情報メディア「ファミ通」がまとめた。

従来型携帯電話、のちにはスマートフォンが台頭するなか、家庭用ゲーム機の市場は過去十年縮小を続けていた。

だが2017年は、ゲーム機本体前年比72.9%増の2,023億7,000万円、ソフトが3.8%増の 1893億8,000万円となった。集計期間は2016年12月26日~2017年12月31日。

ゲームソフト販売本数
ゲームソフト販売本数(出典:ファミ通)

ゲーム機本体販売台数
ゲーム機本体販売台数、各製品は派生機種を含む(出典:ファミ通)

2017年3月に発売し、話題を呼んだNintendo Switchは、推計340万7,000台を販売、ゲーム機本体の販売台数では当然ながら首位を獲得した。

ゲームソフトの販売本数を見ても、「スプラトゥーン 2」が 175万2,000本で2位となったほか、Nintendo Switch用の3作品が百万本を突破しており、2018年も引き続き市場を牽引するとの期待がある。

Nintendo Switchは人気に対して生産が追い付かず、品薄が続いているのは周知の事実だが、もし供給がもっと多ければ市場はさらに拡大していた可能性もある。

ちなみにほかのゲーム機、ソフトもいくつか好調なものがあった。

ゲームソフトの販売本数トップは約200万4,000本を販売した「ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン」。これは任天堂の既存ゲーム機、ニンテンドー3DS用だ。

また「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」は2機種にまたがって発売となったが、ニンテンドー3DS版が174万4,000本で販売本数3位、ソニー・インタラクティブエンタテインメントのゲーム機「PlayStation 4(PS4)」版が133万6,000本で5位。合計308万1,000本となっている。

合計7作品のゲームソフトが販売本数100万本を突破しており、これほどの数のヒットに恵まれるのは2010年以来、7年ぶりだ。

なお、PS4本体も前年を上回る193万5,000台を販売している。2018年1月26日には、新作ゲームソフト「モンスターハンター:ワールド」が発売予定で、市場の注目を浴びる。