(画像は「シェルフタイプ Amaretto」)
自転車ブランドDOPPELGANGERは、リビングに愛車を置ける自転車収納家具「バイシクルレスト」シリーズを展開する。その第一弾として、「シェルフタイプ Amaretto(アマレット)」「スツールタイプ Mocha(モカ)」を販売開始した。
リビングの壁などにロードバイクを飾っているサイクリストは多い。高価なものだし、職人の手による細かな仕上げは十分に芸術と呼んでよいもので、いくら眺めていても飽きないからだ。
だが、その自分だけの幸せな空間に、自分以外の人が入ってくると、事態は急変する。
「ここ、絵画を吊るして飾るスペースだよね?」
「地震があって、自転車が落ちてきたら、危なくない?」
「インテリアがライトウッドなのに、なんでここだけメカっぽいの?」
「うわっ、壁紙に油がついてるよ」
このようなクレーム(?)が徐々に増えていくのだ。そして最後には、
「乗らないんだったら、売っちゃえば?もう1年くらい乗ってないよね?」
と、止めを刺され、自転車を手放すことになる。
以上は筆者の個人的な体験談だが、同じような経験をした人は多いのではないか?
「私と自転車、どっちが大事?」
と詰め寄られて、それでも自転車を取れる人は少ない。いや、いない。
「バイシクルレスト」シリーズは、そんなサイクリストを哀しみから救ってくれるかもしれない室内保管用の自転車スタンド。前述のとおり、「シェルフタイプ」と「スツールタイプ」で構成されている。
(画像は「スツールタイプ Mocha(モカ)」)
「シェルフタイプ」は上部のフックにトップチューブを掛けて自転車を収納する、棚型の家具。自転車以外にも雑貨や本、観葉植物などを置けるので、リビングに置いても違和感が少なく、自転車がないときにも邪魔にならない。天板や棚板に木目が映える表面加工を施し、ナチュラルなテイストにすることで他の家具との調和を目指している。
「スツールタイプ」は、天板の間に自転車のホイールを挟み込んで自転車を立てておくスツール。自転車をのせていないときには、腰掛けとしても使えるタイプだ。
というクレームは、一旦、棚上げしよう
サイクリストの中には、「バイシクルレスト」シリーズに物足りなさを感じる人もいるかもしれない。電動で壁からフロアへと降りてくる機構や、ワンタッチでフレームホルダーが外れるといった、メカメカしさに欠けているからだ。だがそのようなメカニックな機構がリビングにあると落ち着かないという人がいるのも事実。ここは妥協して、自分と自転車と、そして自分以外の誰かとの暮らしを始めてみるというのも良いのではないだろうか。
あとはこのシリーズで、ライトウッドのものが登場するのを願うばかり。そうすれば、筆者のリビングにも自転車が戻ってこれるかもしれない。
希望小売価格はシェルフタイプの「Amaretto」が1万9,000円で、スツールタイプの「Mocha」が1万2,000円(消費税別)。全国のDOPPELGANGER取り扱い自転車店・量販店のほか、Amazon.co.jp、ヨドバシ.com、Yahoo!ショッピング、楽天市場などのオンラインサイトで購入できる。