「Smartware」は、冷蔵庫の中の食材が「あと何日食べられる」かを知らせてくれる製品。米国シカゴに本拠を置くスタートアップ企業Ovieが開発した。

「あと何日食べられる?」を知らせてくれる「Smartware」
食材が「あと何日食べられる」かを知らせてくれる「Smartware」

食事の残りなどを入れておけるタッパーや、食材に直接取り付けられるクリップなどで構成されている。タッパーやクリップにはタグが取り付けられており、このタグが料理や食材の消費期限を表示する仕組みだ。


「あと何日食べられる?」を知らせてくれる「Smartware」
タッパーやクリップなど、料理や食材にあわせて使い分け可能

使用するには、冷蔵庫に料理や食材をしまうときに、「タッパー内の料理が何か」「クリップを取り付けた食材が何か」を専用スマートフォンアプリを使って指定する。これにより、タグは自分が取り付けられた料理や食材に適した消費期限を表示可能となる。

「あと何日食べられる?」を知らせてくれる「Smartware」
冷蔵庫にしまうときに、食材の種類を指定する

同様の商品はすでにいくつか販売されているが、「Smartware」の強みは「1. 冷蔵庫を開けたときに、どの食材を急いで消費すべきかが視覚的にわかる」「2. どこにいても、冷蔵庫の中身をスマートフォンアプリで把握できる」、そして「3. 冷蔵庫収納時の、タグへの食材指定が比較的容易」の3点と言えるだろう。

「Smartware」のタグは、食材を冷蔵庫にしまったばかりのときには青く光っているが、消費期限が近づくと黄色に変化して利用者に対し早めの消費を促す。その後、消費期限を過ぎたら赤く光り、廃棄を勧めるという仕組みだ。この表示方法により、冷蔵庫を開けただけで誰でもひと目で食材の状態を把握できる。これが、1つ目の「Smartware」の強みだ。

「あと何日食べられる?」を知らせてくれる「Smartware」
タマゴ、急いで食べないと!

2つ目は「My Fridge」アプリの存在。このアプリでは、冷蔵庫内の食材や料理が、あと何日で消費期限を迎えるかをどこにいてもチェックできる。どの食材を急いで消費すべきかがひと目でわかるので、その日の晩御飯のメニューを決めたり、仕事帰りにスーパーに寄ったりする際にも便利だ。

「あと何日食べられる?」を知らせてくれる「Smartware」
ひき肉は、足がはやいですよね…。

3つ目はタグに食材を指定するのが比較的容易という点だろう。例えばキャベツにタグを取り付け、アプリでタグに「その食材はキャベツだ」と指定すれば、自動で消費期限を14日に設定してくれる。アレクサを使い音声で食材の種類を指定することも可能だ。

「あと何日食べられる?」を知らせてくれる「Smartware」
「アレクサ、Ovieにこれがほうれん草だと伝えて」

従来製品では、この食材指定が面倒なものが多かった。また、食材の指定を避け、対象食材を1種類に絞ったものもあった。「Smartware」は音声認識の活用で、この“面倒”の克服を目指している。

「あと何日食べられる?」を知らせてくれる「Smartware」
とはいえ、週末にまとめ買いしたときには
それなりに大変な作業になりそう…。

日本での販売予定についてOvieに尋ねたところ、同社の共同創業者でありCEOであるTy Thompsonさんより、日本での発売は北米地域よりは後になるとの回答を得た。日本で販売するには技適を取得する必要がある上に、消費期限の定義が米国と日本で異なっているためだという。だがOvieにはこれらに対応する予定で、2019年には日本でも販売したいと考えているとTy Thompsonさんは語ってくれた。

「あと何日食べられる?」を知らせてくれる「Smartware」
来年まで、待ちますか