「EBolt」は引いて歩くことで発電し、スマートフォンなどを充電できるスーツケース。米国ポートランドに本拠をおくMagi Innovationが開発した。

引いて歩けば、スマートフォンを充電できる―旅行用キャリーケース「EBolt」
引いて歩くことで発電し、スマートフォンなどを充電できる「EBolt」

ホイールが回転することで発電するシステムを内蔵した製品。この電力で内蔵バッテリーを充電する仕組みだ。同様の商品としては、ソーラーパネルを装着し、太陽の光でバッテリーを充電するものがある。だが転がして発電機を回す「EBolt」の方が、ソーラーパネルよりも効率が高いという。


引いて歩けば、スマートフォンを充電できる―旅行用キャリーケース「EBolt」
ホイールが回転することで発電するシステム搭載

引いて歩けば、スマートフォンを充電できる―旅行用キャリーケース「EBolt」
ホイール内部には発電機が組み込まれた

利用シーンとしては海外旅行。海外では、日本とは電源プラグの形状が異なるが、その変換プラグをうっかり忘れた場合、「EBolt」は便利だとMagi Innovationは主張している。また、そもそもAC電源が存在しない場所でも、「EBolt」は有効だそうだ。

引いて歩けば、スマートフォンを充電できる―旅行用キャリーケース「EBolt」
AC電源の無い場所でもスマートフォンを使える

内蔵バッテリーの容量は5,000mAh。モバイルバッテリーとしては大容量とはいえないが、転がして充電することを考えると、このくらいが適切な容量なのかもしれない。バッテリーは、AC電源からの充電も、もちろん可能だ。

引いて歩けば、スマートフォンを充電できる―旅行用キャリーケース「EBolt」
5,000mAhのバッテリーを搭載

Magi Innovationは現在、「EBolt」の市販化に向けてクラウドファンディングサイトKickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施中。本稿執筆時点では150ドルの出資で「EBolt」を1個入手可能だ。残念ながら米国、カナダ、メキシコへのみの配送で、日本への販売は現時点では予定されていない。

引いて歩けば、スマートフォンを充電できる―旅行用キャリーケース「EBolt」
次の旅行が楽しみ!

とはいえ、キャリーケースのタイヤに発電機を組み込むのは、技術的にはそれほど難しくはないはず。Magi Innovationが出荷を開始するよりも早く、類似製品が日本で販売されるかもしれない。

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この人、こう見えて
スマホを充電しています