IoT Fastkitの「メッセージキューブ」

IoT(モノのインターネット)設備を丸ごとレンタル利用できるサービス「IoT FastKit」に新機能が加わった。「メッセージキューブ」という機器を手で転がすと、上になった面に応じてあらかじめ指定した内容のメールなどを送信できる。運営会社のアルプス システム インテグレーション(ALSI)が発表した。

IoT FastKitは、アルプス電気のセンサーネットワークモジュールを使った期間レンタル型のIoTスターターパック。実際の利用場面を想定した「シナリオ」と呼ぶカスタマイズ可能な管理機能と、温度や湿度、加速度などのデータを取得できるセンサー、それに「IoT Gateway」などの機器・サービス一式をまとめて借りられる。申し込み時に必要なシナリオを選択しておくと、予め設定が済んだ状態で届き、すぐ利用を始められる。

IoT FastKitの新機能

新機能として、選べるシナリオの1つにメッセージキューブを追加する。メッセージキューブはセンサーを内蔵した立方体の機器。6つの面にそれぞれ、どこの誰にどんな指示を送るかを設定しておき、いずれかの面を上に向けると、実際にメールなどを配信する。

例えば会議に参加している人が、任意の面を上に向けるだけで、飲み物のオーダーやタクシーの送迎希望が出せる。文字の入力や音声による通話を省き、素早く処理が行える。もちろんオフィスだけでなく、飲食店や宿泊施設、病院、介護施設などでも使える。

なおIoT FastKitの料金は基本セットが19万8,000円。これにはセンサー4個、予備1個、IoTゲートウェイ、SIM、2か月間のクラウド利用料などを含む。

情報提供:アルプス システム インテグレーション