アルプスシステムインテグレーション(ALSI)

個人情報の流出対策として、ファイル自動暗号化ソフトの新製品「InterSafe FileProtection(インターセーフ ファイルプロテクション)」をアルプスシステムインテグレーション(ALSI)が9月25日に販売開始した。個人情報を含むファイルを事前に暗号化し、万が一流出した際の解読を妨げる。

5月に始まった「欧州連合(EU)一般データ保護規則(GDPR)」により欧州などで個人データの取り扱いに厳しいルールが定まるなど、企業はこの分野によりいっそう注意を払わねばならない流れになっている。

ALSIは以前からファイル自動暗号化ソフトを手掛けているが、新製品はWindowsの機能を利用せず、独自のフィルターモジュール内でオリジナルデータ、暗号ファイルデータを分離して管理、処理を行えるため、マルチプラットフォーム対応となった。従来製品で採用していたWindows標準のLFS形式から独自形式に変更。処理の簡素化と高速化を図っている。約2倍の処理速度を発揮できるとする。

アルプスシステムインテグレーション(ALSI)

ちなみに導入後の社内などで作業をする人は特別な操作をする必要はない。いつものように作成したExcelやPowerPointなどのファイルを保存すると、その時点で自動暗号化が始まる。暗号化後も拡張子やアイコンも変わらない。さらに設定によっては社内では暗号化ファイルをダブルクリックをするだけで中身を閲覧できる。しかし一方、いったん社外などにファイルを持ち出すと、まったく見られないようになっている。

社内での暗号化ファイルの扱いについては、閲覧、編集、コピー、印刷など、必要な人に必要な権限を設定することが可能。また閲覧可能期間を端末側で設定できる。

アルプスシステムインテグレーション(ALSI)

これに加えファイルを勝手に暗号化して解除に身代金を要求するウイルスの一種「ランサムウエア」への対策として、ランサムウエアの影響を受けにくいセキュリティフォルダーへファイルを自動バックアップする機能もある。さらに暗号化ファイルのウイルススキャン対応、フォルダー単位での暗号化、非暗号化設定など、使いやすさとセキュリティ向上の両立を重視している。

インターセーフ ファイルプロテクションの価格(税別)は1万5,000円から。これは1~99ライセンスの場合の1ライセンスあたりの価格。一般ライセンスとなる。

「InterSafe FileProtection」の投入にあわせ、「InterSafe ILP」も更新し、「InterSafe ILP Ver. 6.0」として販売する。

なおInterSafe FileProtectionの販売開始にあたり、9月27日に「ファイル暗号化の選び方」をテーマとしたWebセミナーを開催する。参加費は無料。公式サイトで申し込みを受け付けている。

情報提供:アルプスシステムインテグレーション