ドーム球場を超巨大プラネタリウムに変える「ギガニウム」
11月にメットライフドームで行った実証実験

大平技研はドーム球場などをプラネタリウムに変える投影機「GIGANIUM(ギガニウム、仮称)」を作ったと発表した。従来のプラネタリウムの10倍以上の大きさに対応するとか。2019年中に実用機を公開する予定。

従来のプラネタリウムは、大型と呼ばれるものでドーム直径20m程度、世界最大のものでも直径35mだった。科学館などでに設置するならこの規模で十分。


だが屋外プロジェクションマッピングなどのエンターテインメントの需要が高まる中、ドーム球場などでも星空投影をしたいとの声が出てきたため新たに開発したそう。

通常の光学式プラネタリウムとは異なり、新開発の超高輝度光源と、独自のミラー光学系(特許取得済)により、従来比1,000倍に達する投影出力を持たせたという。

ドーム球場を超巨大プラネタリウムに変える「ギガニウム」

肉眼で観測し得る数千個の星を、ドーム球場などの巨大ドームに投影可能。従来のプラネタリウムは一度の観覧人数が限られるのが弱みだったが、ギガニウムであれば数万人が同時に観覧でき、大規模コンサートの背景演出や、グラウンドに寝そべって夜空を観望するようなイベントも実現できるとか。

仮設の大型パビリオンテント等でも投影でき、各種大規模博覧会などでも使える。

精密な観測データに基づき、それぞれの星の固有の色と明るさを正確に再現できるため、エンターテインメントだけでなく星空の学習まで役立つそう。