デノンがHEOS採用プリメインアンプ「PMA-150H」

デノンがデザインシリーズのプリメインアンプ「PMA-150H」を9月下旬より販売する。「HEOS」技術を採用し、Amazon Music、AWA、Spotifyなどのストリーミングサービスの再生に対応する。

ほかにもインターネットラジオ、ハイレゾ対応のネットワーク機能とUSBメモリー再生機能、AirPlay 2、Bluetoothなどから音源を取り込める。Amazon Alexaによる音声操作も可能。


ワイドFMにも対応するFM/AMラジオチューナーを搭載。入力端子は、アナログ入力を2系統、同軸デジタル入力を1系統、光デジタル入力を2系統備え、DCD-100などのCDプレーヤー、レコードプレーヤー、テレビなどを接続できる。さらにPCを接続して、11.2 MHzのDSDや384 kHz/32 bitのPCMファイルを再生できるUSB-B入力もある。

増幅回路には引き続きQualcommRのデジタルアンプソリューション「DDFA」を採用。高速、高精度のデジタル・フィードバック・ループを用いてClass Dアンプの課題だった歪の多さや電源変動による音質劣化を改善した。

またスピーカー1台につき2つのパワーアンプで駆動するBTL構成を採用。高いスピーカー駆動力を発揮しつつ、従来機種「DRA-100」と比べ85%ノイズを低減した。電力を増幅する出力段のゲートドライバーとMOSFET、ローパスフィルターに独自のディスクリート回路を用い、サウンドマネージャーによるサウンドチューニングを施している。

デジタル音源を再生する際はPMA-150Hへの入力から、「Advanced AL32 Processing Plus」による補間処理、ボリューム調整、トーンコントロール、増幅、フィードバック処理まで、すべてをデジタルドメインで行う。こアナログアンプで問題になる外来ノイズの影響を排除し、透明感、分解能に優れた空間の描写が可能。

従来機種「PMA-60」比で5.5倍の出力を誇る強力なヘッドホン専用アンプを搭載。電圧増幅段にはハイスピード&ローノイズな高速オペアンプ、出力バッファーにはディスクリート回路を用いる。出力バッファー回路に新たにトランスリニアバイアス回路を用いて疑似A級動作とし、歪を大幅に低減したとする。また300Ωや600Ωなどのハイインピーダンスなヘッドホンでも最適な音量が得られるよう3段階のゲイン切り替え機能がある。

音質チューニングはサウンドマネージャー山内慎一氏が手掛け、NEシリーズのコンポーネントにも使うカスタムコンデンサーやカスタム抵抗器、フィルムコンデンサーなどを採用した。特にパワーアンプ回路とローパスフィルター回路には高品質のパーツを使っている。希望小売価格は12万円(税別)。