白鶴酒造も高濃度アルコール「アルコール77」生産
(出典:白鶴酒造Twitter公式アカウント)

兵庫県は灘五郷の一角として知られる酒造会社「白鶴酒造」が、高濃度アルコール「アルコール77」を製造し、4月下旬から神戸市に供給する。新型コロナウイルス感染症拡大に伴う手指消毒用アルコールの不足を受けた取り組み。

厚生労働省の連絡により、医療機関では手指消毒用エタノールの代替として高濃度エタノール製品が利用可能になった。これを受け、すでに日本酒、ウイスキー、ビールなどさまざまなメーカーが、それぞれ地元の医療機関や高齢者施設などのために急きょアルコール製品の生産に取り組んでいる。


白鶴酒造でも協力を検討。製造、販売免許については国税庁と、消防法に基づく生産環境の安全面の確認は消防署とそれぞれ協議し、生産が可能と判断した。

新たなアルコール77は、「原料用アルコール」という位置づけで、酒類の一品目という扱いになる。ただしアルコール分は製品名の通り77%で、5L入りポリ容器に収めて出荷する。4~5月にかけて1,000本を供給予定だ。