マスク不足に対処する段ボールマスク「BUMASK」
BUMASK

新型コロナウイルス感染症拡大に伴うマスク不足の状況下で、ロシアのデザイナーが設計した段ボール製のマスク「BUMASK」が話題だ。不織布などをフィルターとして挟み、交換しながら使える。

公式サイトで公開しているPDF型式の型紙を印刷し、これに合わせて段ボールを切り抜き、ひもを通す穴を空けたり、換気孔の切れ目を入れたりする。次に型紙の線にそってマスクを折り、のりかテープで固定する。さらに顔の大きさに合った長さのひもを、指定の穴に通す。S、M、Lの3サイズを想定している。


「BUMASK」の型紙
型紙。公式サイトからダウンロード、家庭や店舗で印刷できる

実際に鼻から顔にあててみてフィットしているかどうかを確認し、折り目を鼻梁に合わせ、さらに換気孔を開く。最後に不織布などをフィルターとして入れる。

ろ過効果がそれほど強くない紙ナプキンから、空気清浄機などにも用いるHEPAフィルターまで入手できるものを使う。フィルターは2~3層に織り、上部が鼻の少し上、下部がマスクの底にあたるようにする。

このマスクの設計を主導したのはロシアのデザイナー、エフゲニー・マスロフ氏。2005年からドイツのBMW Group Designworksで働いている。ほかにもロシアやドイツ、そして日本から企画への参加者がいる。公式サイトにはロシア語版と英語版、それに日本語版が準備中だ。