ファンケル 医療機関に高機能マスク1万枚寄贈

ファンケルは、マスク不足が続く医療や保育の現場にマスクを寄贈する。厚生労働省の新型コロナウイルス対策本部を通じ、医療機関に高機能マスクを1万枚、社会福祉法人日本保育協会を通じ、全国の保育所に不織布マスク10万枚を届ける。

ファンケルでは中国国内の健康食品の販売代理店である中国の国有企業、中国国際医薬衛生に医療現場で使える高機能マスクの調達を依頼し、1万枚を入手した。これを厚生労働省の新型コロナウイルス対策本部に寄贈し、全国の医療機関に提供する。


また子供を預かる保育所でも新型コロナウイルスの影響で慢性的にマスクが足りない状況のため、保育所の全国団体である社会福祉法人日本保育協会に不織布マスク10万枚を寄贈した。ファンケルの従業員2,613人(4月30日現在)が社会貢献への活用のために毎月100~1万円を積み立てる「もっと何かできるはず基金」から100万円を寄付し、不足分をファンケルが拠出する。

今後ファンケルの利用者、株主などへも医療機関などへのマスクの寄付を呼びかける。利用者にはファンケル製品の販売時に付与し、1ポイント1円として製品購入などに使えるポイントの寄付を募る。5月12日から、ファンケルの公式サイトに特設コーナーを設け、500ポイント以上、100ポイント単位で寄付を受け付ける。

株主には株主優待を通じ寄付を募る。100~200株未満は3,000円、200株以上は6,000円のマスク寄付を新設し、寄付の賛同を募る。寄付は1カ月ごとに集計してマスクを購入。喫緊にマスクを必要とする医療機関などを中心に寄贈する。各月末までの寄付を急ぎ集計して翌月の中旬には実際にマスクを届けるなど迅速な対応を行う。