マカフィーのセキュリティレポート

サイバーセキュリティ企業である米国McAfee(マカフィー)は、新型コロナウイルス感染症(COVID0-19)に関連したサイバー犯罪とサイバー脅威についてレポートをまとめている。2020年第1四半期には1分あたり平均375件の新たな脅威を検出したとしている。

サイバー犯罪者が感染症の世界的大流行「パンデミック」を悪用し新型コロナとの関連を騙った悪意あるアプリケーション、フィッシング攻撃、マルウエアなどの事例が急増している。またPCの「Windows Powershell」などの機能を利用して活動する新たな「PowerShell」マルウエアは第1四半期中に688%増加し、総数は過去1年間で1,902%増加した。公共、個人、教育、製造を標的としたインシデントが増加し、セキュリティインシデントの約47%が米国で発生している。


マカフィーによると、新型コロナ関連のサイバー脅威は、最初はわずかなフィッシング攻撃と、散発的な悪意あるアプリを確認する程度だったが、突然悪意あるURLが大量にあふれ出し、高度なスキルを持つ攻撃者が出現した。

世界中が新型コロナに関する情報を得ようと躍起(やっき)になるなか、攻撃者はこれをシステムへの侵入メカニズムとして利用し始めている。

新型コロナを利用した攻撃の典型的な例として検査、診療、治療、リモートワークといったトピックを含むパンデミック関連のテーマを誘い水にして、悪意あるリンクをクリックさせたり、ファイルをダウンロードさせたり、 PDFファイルを閲覧させたりしていることが確認されている。