ほぼ全面にソーラーパネル!太陽光だけで走れるSono Motors「Sion」がCES2021に登場

ドイツSono MotorsはCES2021で、「Sion」の最新プロトタイプを公開した。

ほぼ全面にソーラーパネル!太陽光だけで走れるSono Motors「Sion」がCES2021に登場

「Sion」は、ルーフだけでなく、ドアやボンネット、リアゲートなどエクステリアのほぼ全面に合計248枚ものソーラーパネルを装備した電気自動車。このパネルが発電した電力でバッテリーを充電して走行する仕組みだ。発電量は天候や日照時間に左右されるが、7月のドイツであればソーラーパネルで発電した電力だけで最大約35キロ走行できるという。これは、欧州における平均的な自動車通勤には十分な距離なのだとか。


ほぼ全面にソーラーパネル!太陽光だけで走れるSono Motors「Sion」がCES2021に登場

バッテリーは渋滞に巻き込まれ低速で走行しているような場合でも、太陽さえ出ていれば充電される。オフィスの駐車場が日の当たる場所にあれば、仕事をしている間に帰宅用の電力を充電する、という使い方も可能だ。

ほぼ全面にソーラーパネル!太陽光だけで走れるSono Motors「Sion」がCES2021に登場

充電ポイントを利用した充電にも対応しており、フル充電で最大250キロ走行できるので、週末のちょっとした旅行にも利用できる。充電ポイントを利用した充電とソーラーパネルからの充電を組み合わせて利用することもでき、その場合通常のEVで週に1回程度充電していた人であれば、充電回数を月1回程度に減らせるという。

ほぼ全面にソーラーパネル!太陽光だけで走れるSono Motors「Sion」がCES2021に登場

CES2021での発表で強調されていたのは、スマートフォンアプリ「Sono App」。このアプリは「Sion」のバッテリー残量や現在地の表示など、一般的な電気自動車用アプリと同じ機能はほぼ備えている。それらに加えてカーシェアリング機能も装備。例えば長期の旅行で「Sion」を利用しないとき、友達に「Sion」を貸し出すことも。その際にアプリを活用すれば、キーを手渡ししなくても、友達は「Sion」を利用可能になる。

ほぼ全面にソーラーパネル!太陽光だけで走れるSono Motors「Sion」がCES2021に登場

「Sion」の欧州での価格は2万5,500ユーロ(約320万円)から。これは、ソーラーパネル付きの電気自動車としては驚くほど低価格だ。さらに、購入後には太陽光で走行できるため、ランニングコストを含めたトータルコストは非常に安くなるとSono Motorsは主張している。

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Sono Motorsはすでにプリオーダーを受け付けており、これまでに1万2,600台以上受注したと発表している。