
ヌルヌル走ります
ペダルを漕ぐとシステム内のポンプが油圧作動液をリアホイール方向に押し出します。押し出された油圧作動液はチューブ内を通ってリアホイールを回転させ、またペダル方向へと戻ってくる仕組み。このような方法でペダルを漕ぐ力を、自転車を前進させる動きへとトランスフォームしています。

油圧システムを採用したことで、チェーンに注油したり、洗浄したりといったメンテナンスが不要になりました。また、走行中にチェーンが外れる心配もなくなります。

でも手が油まみれになって困るんですよね…。
システムには9段変速機が含まれています。この変速機は、システムに装備されたスピードセンサー、トルクセンサー、ケイデンスセンサーからの情報をもとに最適なギア比に自動で設定されます。例えば信号などで一時停止したあとには自動でローギアに変更されるので、楽に発進できます。


一方で、油圧システムにはデメリットも。一般的なチェーンによるドライブトレインと比較すると重量増を招きがちですし、また、チェーンのようにダイレクトに動力を伝達することはおそらくできず、伝達効率が下がる可能性があります。
これらに対応するため、「OYO」では電動アシストシステムも搭載しました。最大トルク83Nmmのモーターによるアシストで、よりパワフル&スムーズに走行可能としています。

このように、最新の油圧システムを導入する「OYO」ですが、それ以外のパーツについては一般的なものを採用し、信頼性を高めています。

「OYO」はまだプロトタイプ段階。発売予定は2022年6月となっていて、このため詳細な仕様などは明らかになってはいいません。なお、価格は3,499ドルになる予定とされています。
