米国ロサンゼルスに本拠をおくCanooが3月10日に、電動ピックアップトラックを発表しました。週末のアウトドアレジャーにぴったりなキャンピングカーとなるポテンシャルを備えたクルマです。
Canoo独自の電気自動車用プラットフォームを採用。このプラットフォームは超薄型なため、その上に設置されるキャビンや荷台をフレキシブルに構築できるそう。また、このプラットフォームに採用されたステア・バイ・ワイヤー&ブレーキ・バイ・ワイヤーも電気自動車ならではの自由なボディ構造の実現に貢献しているそうです。
このプラットフォームにより、フロント部分にはエンジンなどが無い構造に。このため、フロントにはストレージと折り畳み式のワークテーブルが装備可能となりました。収納とテーブルが一体化したことで、様々な作業がしやすくなります。
フロントにはストレージ&折り畳み式のワークテーブルが装備可能に
荷台には積めないものをここに
超薄型プラットフォームの採用で、ボディのサイドには引き出しタイプのステップを装備可能になりました。このステップの下部にはストレージエリアが設けられていて、ドリンクを冷やすクーラーやノートPC用の鍵のかかる収納などを設置できます。
荷台部分の両サイドにはテーブルが装備されています。ピックアップトラックには電源コンセントも用意されているので、このテーブルで調理を含む様々な作業ができます。電源を利用しても、クルマの航続距離には10%程度しか影響しないのだとか。
荷台は様々な種類のキャンパーシェルに対応していて、このピックアップトラックをキャンピングカーに仕上げることを可能にしています。
フロントシールドはドライバーには広い視野を、助手席の人には解放感を与える独自形状。週末のアウトドアレジャーで利用する際には、移動時から楽しい気分になれそうなデザインです。
アウトドアレジャーの楽しさをプラス
駆動はリアモーターまたはフロント&リアのデュアルモーター構成。デュアルモーター構成を選択した場合、パワーユニットは最高出力600hp、最大トルク746Nmを発生します。バッテリーはフル充電すれば320km以上の走行が可能なのだとか。なお細かい仕様は今後明らかにされるとのことです。
Canooは電動ピックアップトラックの予約受付を2021年第2四半期に開始し、2023年に発売する予定としています。