フォルクスワーゲン「Tiguan（ティグアン）」が4年ぶりのマイナーチェンジを受け、5月12日に販売開始された。パワートレインが強化されたほか、デザインが刷新されている。また、新たにスポーツモデル「Tiguan R」が追加設定された。


■ 強化されたパワートレイン
パワートレインは従来の1.4 TSIエンジンに代わり、新たに1.5 TSIエンジンが採用された。このエンジンにはアクティブシリンダーマネージメント（気筒休止機能）が搭載されており、走行シーンに応じて4気筒から2気筒へ切り替わって燃料消費量を抑制する。



このエンジンに組み合わされるトランスミッションでは、7速DSGが全車に採用された。


スポーツモデル「Tiguan R」には、最高出力320PS、最大トルク420Nmを発生する2.0 TSIエンジンを採用。0-100km加速では4.9秒を達成している。また「Tiguan R」の7速DSGは高トルクに対応できるようにデザインされた。

■ デザイン刷新
エクステリアデザインでは、新しいLEDヘッドライトを備えるなどフロントフェイスが一新されている。ボンネットは特徴的なラジエーターグリルからさらに上に伸び、力強いデザインとされた。


全長は先代と比べて15mm伸びて4,515mm。SUVらしいスクエアなボディスタイルから想像されるとおりの広い室内空間を実現している。


■ 最新の運転支援システム・コネクティビティ機能を採用
運転支援システムでは、同一車線内全車速運転支援システム“Travel Assist”を全車標準装備。高速道路などの長距離移動などでドライバーの疲労軽減をサポートする。


LEDマトリックスヘッドライト“IQ.LIGHT”採用。ダイナミックターンインジケーターと合わさって、右左折時の被視認性向上に貢献する。


オーディオでは、Harman Kardon（ハーマン カードン）と協力して専用のプレミアムサウンドシステムを開発し、オプション設定した。フロントとリアで合計10のスピーカーで構成されたシステムが、臨場感あふれるサウンドを実現している。


常時コネクティッドの新世代インフォテイメントシステムを採用。オンラインサービス“We Connect”と合わせることで最新の渋滞情報などを入手できる。また、スマートフォンの専用アプリで窓の閉め忘れや車両駐車位置などの車両情報を確認することも可能に。


■ ハイパフォーマンスモデル「Tiguan R」
新設定されたスポーツモデル「Tiguan R」では、フロント/リヤバンパー、大径アルミホイールなどに専用アイテムが装備されている。


さらに、モータースポーツの世界からフィードバックされて新開発された「Rパフォーマンストルクベクタリング」というトルクスプリッター付き四輪駆動システムを採用。前輪と後輪の間だけでなく、後輪の左右のホイール間の駆動力も配分し、特にコーナリング時において高い敏捷性を得ることができる。


ドライブモード内には「Tiguan R」用に特別に開発された「RACE」モードを設定。エンジンサウンドが高まるほか、トランスミッションやダンパー調整などをよりスポーティな設定に変更可能だ。


■ 導入記念特別仕様車「TSI First Edition」
新型「Tiguan」の日本導入を記念して特別仕様車「TSI First Edition」を発売。「TSI Elegance」をベースとし、ノワゼット/チタンブラックの2トーンカラーの専用レザーシートとウッドパネルを採用している。



TSI R-Line同様のブラックルーフライニングを採用した他、19インチのアルミホイールとアダプティブコントロール“DCC”を標準装備。ボディカラーでは「TSI Elegance」と共通の5色に加え専用色となる「ジンジャーブラウンメタリック」も設定した。


全国希望小売価格は次の通り。

■ Tiguan（5グレード展開）
TSI Active 1.5 TSI （110kW）/ 7DSG：407万9,000円
TSI Elegance 1.5 TSI （110kW）/ 7DSG：483万9,000円
TSI First Edition（特別仕様車）1.5 TSI （110kW）/ 7DSG：524万9,000円
TSI R-Line 1.5 TSI （110kW）/ 7DSG：503万9,000円
R 2.0 TSI （235kW） 4MOTION/ 7DSG：684万9,000円