フォルクスワーゲンは、約8年ぶりにフルモデルチェンジした新型「Golf Variant（ゴルフ ヴァリアント）」を7月28日に販売開始した。サイズ＆ホイールベースの拡大によって、より実用的で快適なパッケージを獲得している。また「ゴルフ」同様、「デジタル化」「電動化」「ドライバーアシスタンスシステム」の分野で大幅な進化を遂げた。

エクステリア＆パッケージ

エクステリアデザインでは、フロントと側面のBピラーまでは「ゴルフ」と同じとされた。



一方、Bピラーからリヤエンドにかけては、「ゴルフ ヴァリアント」ならではのユニークなスタイルを特徴としている。力強いショルダーセクションと、リヤへ向かって下降する長いルーフセクション、クーペのように傾斜したリヤウィンドウにより、「ゴルフ ヴァリアント」のサイドビューはこれまで以上にスポーティなものとなった。


65mm延長された全長と、35mm延長されたホイールベースはパッケージに好影響を与えており、リヤシートの最大レッグルームは903mmから941mmに拡大されている。


ラゲージスペースは611Lで、後席を折り畳むとそのスペースは1,642Lとなり、今まで以上の快適性を実現した。

デジタル化

通信モジュール内蔵のVolkswagen純正インフォテイメントシステムとデジタルメータークラスター“Digital Cockpit Pro”を標準装備。運転席には同じ視覚軸上で結合された、デジタル ディスプレイ環境が創出される。


シフトレバーは先代モデルよりも大幅に小型化され、クリーンにレイアウトされた。ライトや視界関連の機能、ルーフコンソールおよびインフォテイメントシステムの各要素は、機能に応じてタッチスクリーン、タッチスライダー、または直感的に操作できるボタンを使用して操作することが可能となり、操作性を向上させている。

電動化

新型「ゴルフ」同様、48Vベルトマイルドハイブリッドシステムを1.0TSIエンジンと1.5TSIエンジンに設定し、それぞれ1.0eTSI（81kW/110PS）および1.5eTSI（110kW/150PS）として導入した。


マイルドハイブリッドシステムの48Vベルト駆動式スタータージェネレーターはスターターとして機能するだけでなく、小型電動モーターとしての役割も果たし、発進時にエンジンをサポートする形でトルクを発生してスムーズな加速を実現する。

ドライバーアシスタンスシステム

同一車線内全車速運転支援システム“Travel Assist”を初採用。車速域0～210km/hで作動させることが可能で、静電容量式センサーを採用したステアリングホイールを軽く握っているだけで、前走車との車間及び走行レーンの中央維持をサポートする。この機能は特に高速道路などでの長距離移動において疲労軽減に寄与する。


また、緊急時停車支援システム“Emergency Assist”や、乗員が降車時にドアを開いた際、後方から接近している車両や自転車などの障害物を検知すると警告音とドアミラーハウジングの表示灯で注意を喚起するエグジットウォーニング（降車時警告機能）などの初採用の運転支援システムも全車に標準装備された。


オプションとしては、フロントカメラで対向車や先行車を検知し、マトリックスモジュールに搭載された片側22個のLEDを個別に点灯・消灯の制御をすることで、最適な配光を可能とした最新のヘッドライトシステム、LEDマトリックスヘッドライト“IQ.LIGHT”も設定されている。


その他、荷物で両手が塞がっていても、足の動きをセンサーが感知してテールゲートを開けられるパワーテールゲートも初採用となり、オプションで設定可能となった。

エクステリアカラー

カラーバリエーションでは、新色「ライムイエローメタリック」「ドルフィングレーメタリック」「キングズレッドメタリック」に加えて、「アトランティックブルーメタリック」「ピュアホワイト」「ディープブラックパールエフェクト」「オリックスホワイトマザーオブパールエフェクト」の全7色展開とされている。


全国希望小売価格は「eTSI Active Basic」が305万6,000円で、「eTSI Active」が326万5,000円。「eTSI Style」が384万6,000円で、「eTSI R-Line」が389万5,000円。