コインサイズのコンピューター「Pocuter」 このサイズでモニター・Wi-Fi・microSDスロット搭載

「Pocuter」はコインサイズのArduino互換マイクロコンピューター。ドイツに本拠をおくZepschが開発しました。

コインサイズのコンピューター「Pocuter」 このサイズでモニター・Wi-Fi・microSDスロット搭載
コインサイズのコンピューター「Pocuter」

このサイズでありながら、Wi-Fi&Bluetoothモジュール、MicroSDカードスロット、マイク、加速度センサー、温度センサー、環境光センサー、RGB LED、バッテリー充電モジュールを備えているのが特徴。追加でモジュールなどを購入・接続しなくても、これ単体で様々なIoTデバイスを構築できます。これにより製作コストを抑えられるだけでなく、デバイス自体のサイズを小さくできます。


コインサイズのコンピューター「Pocuter」 このサイズでモニター・Wi-Fi・microSDスロット搭載
周辺のモジュールがすべて中央の「Pocuter」に

OLEDディスプレイのサイズは0.95インチで解像度は96x64ピクセル。16ビットカラーで、このサイズとしては美しい表示が可能になっています。

コインサイズのコンピューター「Pocuter」 このサイズでモニター・Wi-Fi・microSDスロット搭載
映画だって観られます(観たくはありませんが…)

マイクも搭載。スマートフォンと連携すれば音声の録音や、音声でのスマートフォン操作が可能に。

コインサイズのコンピューター「Pocuter」
録音もできます……用途が思い浮かびませんが

3軸加速度センサーでは、デバイスを振ったり、傾けたりしてデバイスに電源を入れる、といった操作ができるようになります。同モジュール内の温度センサーは現在の温度を測定します。

コインサイズのコンピューター「Pocuter」
振ると時刻が表示されるデバイスを作れます

バッテリー充電モジュールではmicroUSBケーブルを挿すだけで、バッテリーを充電可能に。

コインサイズのコンピューター「Pocuter」
USB Type-C非対応なのが残念です

OSとしてはPocuter OS 1.0を搭載。専用のアプリストアから、カレンダーや天気、イメージギャラリー、Google画像検索などのアプリがダウンロードできます。

コインサイズのコンピューター「Pocuter」 このサイズでモニター・Wi-Fi・microSDスロット搭載
Wi-Fi経由でアプリをダウンロードできます

利用用途としては、このサイズと機能性を活かしたDIYスマートウォッチや自転車用のスピードメーター、部屋のエアコン操作盤横に設置する天気ステーションなどが例としてあげられています。

コインサイズのコンピューター「Pocuter」
自作のスマートウォッチ

コインサイズのコンピューター「Pocuter」
自作 自転車用スピードメーター

コインサイズのコンピューター「Pocuter」
小さな天気ステーション
気温を見ながらエアコンを設定

Zepschは現在、「Pocuter」の製品化に向けてクラウドファンディングサイトKickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施中。入手方法などについて詳細はKickstarterサイト内のプロジェクトページ「Pocuter - The coin sized 12-in-one WIFI & BLE micro computer」で確認してください。

「Pocuter」仕様

サイズ:23x26x5mm
OLEDスクリーンサイズ:0.95インチ、96×64ピクセル
MCU:ATSAMD21G18A
クロック速度:48MHz
内蔵フラッシュメモリー:256KB
外部メモリー:MicroSDカード(最大512GB)
SRAM:32KB
Wi-Fi+Bluetoothモジュール:ESP32
コネクター:MicroUSB
LED:RGB