川崎重工は新型ヘリコプター「H145//BK117 D-3」（D-3）の国内初号機をセントラルヘリコプターサービスに納入した。同機はドクターヘリや乗員訓練の機体として運用される予定。

現行機であるBK117 D-2（D-2）の改良型。フルフラットフロアを備えたキャビンスペースやアクセス性に優れた観音開きドア、高高度におけるホバリング性能の向上、低騒音化、そして最新のアビオニクス搭載によるパイロットの負荷低減など、D-2の特長を継承しつつ最新式のメインローター・システム（5枚ブレード・メインローター）などにより、性能を向上させている。



D-2からの改良点は次の通り。

有効搭載重量を約150kg増加

最大全備重量を約100kg増加したほか、機体重量を約50kg軽減したことにより、D-2に比べ有効搭載重量が約150kg増加した。

整備期間を約50％短縮

点検項目の削減および整備が容易な構造の最新式メインローター・システムの採用により整備期間を短縮した。

H145//BK117 D-3ヘリコプターの主要諸元は次の通り。