Sunlightによるオフィス向けデザインのキャンピングカー「Home Office On Wheels」

テレワークが浸透するに伴って、キャンピングカーで仕事をこなす人も増えています。でも、その人たちの多くはキャンピングカーに備え付けられているダイニングテーブルでデスクワークをしていることがほとんど。これでは自宅のダイニングテーブルで作業をしているのとあまり変わりません。ダイニングテーブルは食事向けにデザインされていて、仕事用に最適化されているわけではないからです。

ドイツのキャンピングカーメーカーSunlightは、テレワーク専用のキャンピングカーを「Home Office On Wheels」プロジェクトとして提案。遊ぶためだけではなく、本格的に仕事をこなすためのクルマの将来像を示しました。


Sunlightによるオフィス向けデザインのキャンピングカー「Home Office On Wheels」
テレワーク専用キャンピングカーを提案する「Home Office On Wheels」プロジェクト

最大の特徴は「マルチファンクションテーブル/デスク」。従来のダイニングテーブルを換装するデスクシステムでダイニングテーブルとしても使えるので、装着後もキャンピングカーを本来の目的であるアウトドアビークルとして利用できます。

Sunlightによるオフィス向けデザインのキャンピングカー「Home Office On Wheels」
システムにはデスク本体のほか、追加の電源なども含まれます

「マルチファンクションテーブル/デスク」の天板を開けば、そこに仕事用の空間が出現。ノートPC用の電源やスマートフォン用のワイヤレス充電器が装備された、オフィスワークがしやすい環境を提供してくれます。

Sunlightによるオフィス向けデザインのキャンピングカー「Home Office On Wheels」
画像右がノートPC用の電源で、左がスマートフォン用のワイヤレス充電器

天板側には大画面のスクリーンが取り付けられており、デュアルスクリーンで効率の高い作業が可能に。さらに、マイクなどを設置して高音質でのリモート会議やセミナーを実施したりすることもできます。

Sunlightによるオフィス向けデザインのキャンピングカー「Home Office On Wheels」
THE FIRST TAKE?

Sunlightの提案する「Home Office On Wheels」プロジェクトでは、仕事用のクルマの利用目的は“一人で黙々とデスクワークをこなす”ことだけに限定される必要はないとしています。例えばキャンピングカーで客先を訪れて、車内に顧客を招き入れて商談をする、といった使い方も想定しており、この場合には大画面スクリーンはプレゼンに利用できます。

Sunlightによるオフィス向けデザインのキャンピングカー「Home Office On Wheels」
スーツを着ていないのでそうは見えませんが
米国ではよくある商談風景です

また、キャンピングカーならではの広いストレージを利用して商品サンプルを顧客に見せたり、場合によってはその場で販売する、といった利用法も。

Sunlightによるオフィス向けデザインのキャンピングカー「Home Office On Wheels」
商談が終わった後は、ホテルとしても機能します

もちろん、昼休みや週末には本来の姿であるキャンピングカーとして利用することもできます。これが実現すれば「職住接近」ではなく「職遊接近」という新しいライフスタイルが生まれるかもしれません。

Sunlightによるオフィス向けデザインのキャンピングカー「Home Office On Wheels」
アウトドアが好きな人にはうれしいライフスタイル

「Home Office On Wheels」は現時点ではコンセプト段階ではありますが、近い将来、市販されているキャンピングカーのダイニングテーブルを置き換えるコンバージョンキットとして販売されるかもしれません。