ホンダ「CRF250R」「CRF250RX」をフルモデルチェンジ

ホンダはモトクロス競技専用車「CRF250R」とエンデューロ競技専用車「CRF250RX」をフルモデルチェンジし、10月21日に受注期間限定で販売開始する。

CRF250R フルモデルチェンジ概要

ホンダ「CRF250R」「CRF250RX」をフルモデルチェンジ

エンジン

エンジンは、低回転域の力強さに焦点をあてて開発した。排気ポートのストレート化とバルブタイミングの最適化により、低回転域での燃焼安定化と排気効率を向上させ、力強く扱いやすいエンジン特性を実現している。


インジェクターの搭載角度を変更。吸気効率を改善するとともにエアクリーナーボックスの容積拡大やマフラーの一本化などで吸排気系を見直し、エンジンのトルクフィールを向上した。

ミッションアッセンブリーを新作し、さらにギアレシオの最適化とシフトドラム形状の変更による軽量化により幅広い回転域でのエンジンの扱いやすさとシフトフィールを高めている。

クラッチディスクを前モデルの8枚組から9枚組に変更。摩擦材負荷を低減させるとともに、潤滑機能とプライマリーレシオを最適化することで、クラッチの耐久性を向上させた。クラッチスプリングの荷重低減及び細部仕様の見直しによりクラッチレバーの操作荷重を低減している。

車体

フレームは旋回性の高さと安定性を両立させながら、構造の簡略化や剛性の最適化によりフレーム単体で約1kgの軽量化を実現した。車両全体では「CRF250R」で4kg、「CRF250RX」で3kgの軽量化を達成している。

リアサスペンションのストローク量を5mm増やすことで路面追従性を向上させ、ライダーの姿勢維持に貢献する。また、左右方向の張り出しを抑えたサイドカバーと一本化されたマフラーにより車体をスリム化し、ライダーの体重移動などの自由度を高めた。

CRF250RX フルモデルチェンジ概要

ホンダ「CRF250R」「CRF250RX」をフルモデルチェンジ

「CRF250R」をベースにしながら、エンデューロモデルとして以下の仕様を変更した。

・ ウッドセクションやブッシュなどの多い林間コースを走行する際に、飛び石や枝などからレバーへの干渉を抑制するナックルガードを標準装備
・ よりエンデューロ競技に適応させた樹脂製大型燃料タンクを採用
・ リアホイールリム径を19インチから18インチに変更
・ サイドスタンドを新設計し、張り出しを抑えるとともに軽量化を実現

カラーリングは両モデルともに「エクストリームレッド」。受注期間は2021年8月27日から12月26日までで、メーカー希望小売価格は「CRF250R」が84万7,000円、「CRF250RX」が 86万3,500円。