ホンダ エアクラフト カンパニー(Honda Aircraft Company:HACI)は、小型ビジネスジェットのコンセプト機「HondaJet 2600 Concept」をビジネス航空機ショーNBAA 2021に参考展示した。

ホンダがアメリカ大陸横断が可能な小型ビジネスジェットのコンセプト機「HondaJet 2600 Concept」をNBAA 2021に参考展示

「HondaJet 2600 Concept」は、従来型のHondaJetが属していた“ベリーライトジェット”ではなく、その一つ上となる“ライトジェット”クラスに属する小型ビジネスジェット機。このクラスとしては世界で初めて、ノンストップでのアメリカ大陸横断を可能としている。また、優れた静粛性と最大11名の乗員・乗客が搭乗できる広いキャビン空間、高い燃費性能を備えた。


ホンダがアメリカ大陸横断が可能な小型ビジネスジェットのコンセプト機「HondaJet 2600 Concept」をNBAA 2021に参考展示

HACI取締役社長である藤野道格氏は「HondaJet 2600 Concept」について次のように述べている。

「これまで約5年の間、HondaJetからEliteへ、そしてElite Sへと常に先進技術の開発に取り組み、日々進化を遂げてきました。そしてこの度HondaJetとは異なるセグメントに向けた新しい機種のコンセプト機を市場ニーズ検証のため展示しました。高効率な大陸横断飛行が可能で、より多くの乗客が搭載でき、そして大幅なCO2削減に貢献する、未来のビジネスジェット機を提案します」

HondaJet 2600 Concept 概要

・最大航続距離2,625ノーティカルマイル(約4,862km)
・最大巡航速度450ノット(約833km/h)、最大運用高度47,000フィート(約14,326m)
・ライトジェットクラス最大の座席間スペースと室内の高さ、クラストップの快適性能を実現する与圧キャビン、高い静粛性、そして目的別に選べる3つの座席レイアウトを提供
・シングルパイロット(乗員1名)での運用が可能
・コックピットにはオートスロットルやオートブレーキなど、システムの自律化および電動化を実現した先進技術を導入
・通常のライトジェット機より20%、中型ジェット機に対しては40%以上の燃費向上実現を目指す