袖机みたいにデスク下に収納できる電動バイク「Tatamel(タタメル)」

スタートアップ企業ICOMAは、電動バイク「Tatamel(タタメル)」を開発しています。原付バイクと同等の性能を持ちながら、 駐車場が無い集合住宅住まいでも所有できるコンパクトなマシンを目指しています。

袖机みたいにデスク下に収納できる電動バイク「Tatamel(タタメル)」
コンパクトな電動バイク「Tatamel(タタメル)」

「Tatamel」の開発コンセプトは、“好きなところに駐車できる”こと。これを実現するために、折り畳めば袖机のような形状となり、オフィスのデスク下に収納可能としました。勤務先のオフィスに駐車場がなかった人でも、「Tatamel」でならバイク通勤ができます。また、お店を経営しているけど駐車場が無いというオーナーさんも、「Tatamel」を使って宅配サービスに参入できるようになります。


袖机みたいにデスク下に収納できる電動バイク「Tatamel(タタメル)」
机の下に収納できる画期的なバイク

ICOMA代表の生駒さんは、もとはおもちゃメーカーで変形ロボを作っていた方。その後は家電スタートアップやロボットベンチャーで家庭型ロボットの開発にも携わられています。これらの経験を踏まえて開発された「Tatamel」は、“変形”と“ハイテク”の両方の技術が組み込まれた、新しい製品となりました。

中でも、“変形”技術は見ているだけでもワクワクする、他の電動バイクメーカーの追随を許さないもの。子ども心だけでなく、オヤジ心までも熱くさせるギミックが搭載されています。

袖机みたいにデスク下に収納できる電動バイク「Tatamel(タタメル)」
この袖机みたいなやつが

袖机みたいにデスク下に収納できる電動バイク「Tatamel(タタメル)」
バイクにトランスフォームするんです

例えばシートのスライドアウトやリアホイールのせり出しなどは、変形ロボを思わせるものですし、方向指示器を出すときのバウンス具合も気持ちよく、“実用的な折り畳み”にとどまらない、プラスアルファを感じさせるものになっています。

袖机みたいにデスク下に収納できる電動バイク「Tatamel(タタメル)」
本体からのリアホイールの取り出し
静止画だとまったく伝わりませんが
気持ちよくせり出してきます

実用性にもこだわりが。“折り畳める原付”を目指してデザインされているので、サスペンションでは原付と同じレベルのパーツが搭載されているのだとか。その他でも、フットペグひとつとってもバイクパーツとわかるものが採用されています。電動バイクメーカーには製造コストを抑えるために、自転車用パーツを採用するところも多いなか、「Tatamel」はバイクパーツの採用によって原付バイクに近い乗り心地を味わえるようになっているそうです。

袖机みたいにデスク下に収納できる電動バイク「Tatamel(タタメル)」
バイクレベルのサスを搭載してます

サイズは走行時では全長1,230x全高1,000x全幅650mm。折り畳むと全長700x高680x全幅260mmとなります。最高速度は40km/hで、航続距離は50kmとなる予定。なお、これらの数値は製品版では変更される可能性があります。

袖机みたいにデスク下に収納できる電動バイク「Tatamel(タタメル)」
航続距離は50km(予定)

「Tatamel」の最初の製造は国内で実施される予定。発売時期などについては現時点では明らかにされていません。価格や試乗会の情報も含め、気になるかたは同社公式Twitterで確認してください。