ホンダが自動運転の作業用車両プロトタイプのフィールドテストに成功

ホンダは、自動運転の作業用車両(Autonomous Work Vehicle:AWV)の長期フィールドテストを米国ニューメキシコ州の建設現場で実施。広大な太陽光発電施設の建設現場で資材などを無人運搬し、現場で働く人々をサポートしました。

ホンダが自動運転の作業用車両プロトタイプのフィールドテストに成功
ホンダが自動運転の作業用車両のフィールドテストを実施
広大な建設現場で人々をサポート

ホンダは初期型プロトタイプを使用したAWV単体でのテストをすでに実施していますが、今回の第二世代プロトタイプを使用したフィールドテストでは、実際に作業が進められている建築現場でより実践的な検証を実施。現場からのフィードバックを得ました。また複数台のAWVを投入し、複数台が協調して建設現場をサポートする運用についても検証しています。


ホンダは、自動運転の作業用車両(Autonomous Work Vehicle:AWV)の一か月にわたるフィールドテストを米国ニューメキシコ州の建設
複数台での運用も検証

AWVはオペレーターが入力したルートを荷物を積載して自律走行し、目的の場所にほぼ誤差なく到達したそう。AWVは各種センサーなどを利用した自律走行に加えて、オペレーターによるリモコン操作も可能としています。

ホンダが自動運転の作業用車両プロトタイプのフィールドテストに成功
オペレーターの設定した目的地に数センチの誤差で到達

テストに使用されたAWVのサイズは長さ2,740x幅1,500x高さ1,220mmと、日本の軽トラに近いサイズ。軽トラよりも高さがかなり低いのですが、これは運転席が不要なため。また車両重量は721kgで、最大積載量は399kgとこちらも軽トラライクな諸元になっています。

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軽トラっぽいサイズ感

でも、ベース車両となったは軽トラではなく、オフロード車両。これを採用したことで、平坦ではない場所も多い建築現場での安定した走行が可能になったのだとか。

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ベースとなったオフロード車両

バッテリーの充電に必要な時間は最大6時間で、フル充電で最大8時間の走行が可能。また、フルロードであっても航続距離は45kmに達するとしています。

ホンダが自動運転の作業用車両プロトタイプのフィールドテストに成功
夜間に充電しておけば日中ずっと働いてくれます

ホンダのAWVが建築現場で担ったのは資材や飲料水の運搬。現場は広く、人間が運転して運搬するとそれに時間を取られてしまいますが、自動運転車を利用することでその時間を別の作業に充てられるようになると、ホンダは説明しています。

ホンダが自動運転の作業用車両プロトタイプのフィールドテストに成功 丸目がキュート!
飲料水を配るのもホンダAWVの役目

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丸目がキュートですよね